霧島神宮に参拝して御朱印をいただきました。
霧島神宮駅からの徒歩・バス・タクシーのアクセスを比較した結果、鹿児島中央駅から電車とバスを乗り継いで参拝しました。
このページでは、霧島神宮の御祭神とご神徳(ご利益)、御朱印や御朱印帳の種類、霧島中央駅からのアクセスと霧島神宮駅を利用する際の注意点を紹介します。
電車とバスのアクセス
霧島神宮への電車やバスでのアクセスは、鹿児島中央駅から電車とバスを乗り継ぐ行き方や、鹿児島空港からバスを乗り継ぐ行き方があります。
鹿児島中央駅から霧島神宮への電車とバスのアクセスは、電車で「国分駅」か「霧島神宮駅」まで移動して、駅から路線バスに乗り換えるルートがあります。
ここで注意したいのが「霧島神宮駅」という紛らわしい名前の駅。
名前は「霧島神宮駅」でも、駅から霧島神宮までは距離があり、歩くと約2時間もかかる上に途中から山道になるため、霧島神宮駅から神社まで歩いて行くのは現実的ではありません。
また、電車と路線バスの接続が悪いため、タイミングが悪いと電車を降りてからバスが来るまで1時間以上待つこともあります。
時間を潰せる場所があれば良いのですが、霧島神宮駅の前に店舗は何もないため、コンビニなどがある国分駅で乗り換えた方がストレスなくバスを待つことができます。
上記の理由から、私は鹿児島中央駅から国分駅まで電車で移動して、国分駅でバスに乗り継いで霧島神宮に参拝しました。
国分駅から霧島神宮へ行くバスは「霧島いわさきホテル行き(霧島神宮経由)」になります。
上の画像は国分駅の時刻表ですが、霧島神宮へ行くバスの本数がとても少ないのが分かるでしょうか?
霧島神宮へ行くバスは1~2時間に1本の運行ですが、○がついているバスは日曜・祝日が運休。
△がついているバスは土曜日も運休になります。
土日祝日はバスの本数がぐっと減ってしまうので、事前に乗換案内アプリなどでルートを調べておくほうが賢明です。
私が霧島神宮に参拝したのは、バスの運行本数が少ない日曜日だったので、事前に下のスケジュールを組んで参拝しました。
【行き】
11:18~11:57 鹿児島中央駅→国分駅(JR)
12:30~13:05 国分駅→霧島神宮(バス)
【帰り】
14:33~15:12 霧島神宮→国分駅(バス)
15:50~16:23 国分駅→鹿児島中央駅(JR)
帰りは、国分駅でバスを降りてから電車に乗るまで40分位の時間があったので、手前の停留所でバスを降りて「山形屋」をブラブラ。
食品コーナーには、その土地ならではの食材やお惣菜が並んでいて、見ているだけでも楽しいです。
美味しそうなベーカリーもあって、色々と見ているうちに25分位経っていて、慌てて国分駅に向かいました。
バス停から霧島神宮への行き方
霧島神宮バス停で降りると、赤い橋が見えます。
橋を渡ると目の前に現れるのが、霧島神宮の急な階段と階段の上の鳥居です。
少し急で長めの階段は、山中に鎮座する神社なので仕方がありません。
中間地点で少し休憩して、ハアハア言いながら階段を上がりました。
こういうところで、日頃の運動不足と加齢による体力の低下を痛感します。
階段を登りきると、赤色が美しい二の鳥居とまっすぐ伸びる参道が目に入ってきました。
一礼をして鳥居をくぐり、緑豊かな参道を進みます。
参道を歩いている途中、目に入ってきた石灯籠。
苔や草が生えている石灯籠も多く、奉納されてから長い年月を重ねていることが伝わってきます。
参道の突き当りを右に曲がると、三の鳥居が目に入ってきました。
階段を登って二の鳥居をくぐり、まっすぐな参道に現れた三の鳥居と御本殿。感動もひとしおです。
ちなみに、車で参拝する場合は、三の鳥居の近くに駐車場があるため、階段を登る必要はありません。
三の鳥居から参拝すると、感動も薄れそうだなと思いながら、三の鳥居をくぐって御本殿に向かって進みます。
前日の夜から大雨という悪天候になり、鹿児島中央駅を出るころまで大雨が降っていましたが、霧島神宮に到着する頃には雨が上がって薄日が差すまでに天候が回復。
太陽の光と一緒に、心にも光が指したような気持ちになりました。
霧島神宮の境内と見どころ
二の鳥居から三の鳥居の手前までは、木々に囲まれた参道が続きます。
参拝した5月は新緑が美しく、参道を歩いているうちに、汚れが浄化されるような清々しい気持ちになりました。
拝殿の右手前にある手水舎では、苔むした石像の龍神の口から、水が流れ出ています。
優しい表情の龍神さんを見ていると、ほっこりとした気分になりました。
龍神と手水を受ける石が苔むしているのは、江戸時代に作られたため。
江戸時代の石工 岩永三五郎(いわなが さんごろう)が作った龍神が、現在も口から水を注ぎ、参拝者の手と口を清めています。
手水舎横の大きな木は御神木です。
樹齢800年・高さやくメートルの杉の木で、枝先には「装束を着けた人が手を合わせて参拝している」ように見える枝があり、小さな神様が宿る御神木とも言われています。
枝を見つけて撮影してみましたが、ピンとがブレブレの写真になってしまい、ブログに掲載できる写真は撮れませんでした。
上の画像は、霧島神宮公式サイトのダウンロード画像をお借りしています。
朱色が美しい勅使殿は、鮮やかな彩色と繊細な細工が施されています。
一般的な神社は拝殿で参拝しますが、霧島神宮の拝殿は勅使殿の奥にあり入ることができません。
そこで、一般の参拝は拝殿の手前の勅使殿の前で参拝をします。
拝殿や勅使殿などは正徳5年(715年)に建立。国の重要文化財に指定されています。
また、通常は見ることができない霧島神宮の殿内は漆塗りになっていて、龍柱や二十四季の絵画など美しい装飾が。
九州では珍しい豪華絢爛な造りとなっていることから「西の日光」とも呼ばれています。
賽銭箱には菊の紋章が施され、どこから見ても素晴らしい建築物だと思いました。
狛犬のかわりに神社を守るもの
霧島神宮に狛犬の姿がありません。
狛犬がいない代わりに、社殿・拝殿・勅使殿の前に祀られた「門守神社(かどもりじんじゃ)」が、主祭神の天孫 瓊瓊杵命(ににぎのみこと)を護っています。
勅使殿に向かって左側の社に「奇石窓命(くしいわまどのみこと)」、左側の社に「豊磐間戸命(とよいわまどのみこと)」が祀られています。
瓊瓊杵命を護って地上に降りてきた2柱の神様なので、まずは門守神社に参拝してくださいね。
門守神社に参拝したあとに、勅使殿に参拝するようにしましょう。
御祭神と御神徳(ご利益)
主祭神:天饒石国饒石天津彦火瓊瓊杵尊
天饒石国饒石天津彦火瓊瓊杵尊(あめにぎしくににぎしあまつひたかひこのににぎのみこと)は、「三種の神器」と多くの神々を率いて高千穂に降った神様。
また、皇室の祖先とされる神様です。
ご神徳は、五穀豊穣・畜産守護・国家安泰・家内安全・魔除け・富貴栄達。
相殿神:木花咲耶姫尊
木花咲耶姫尊(このはなさくやひめのみこと)は瓊瓊杵命の妃神。
山・火・酒造の女神で「浅間様」とも呼ばれる神様です。
ご神徳は、火難削除・安産・子育て・農業守護・漁業守護・航海安全・織物業の守護。
相殿神:彦火火出見尊
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)は、瓊瓊杵命と木花咲耶姫尊の御子で穀霊神。
ご神徳は、農業守護・畜産守護・商売繁盛・心願成就・開運厄除・縁結び・子宝・安産です。
相殿神:豊玉姫尊
豊玉姫尊(とよたまひめのみこと)は、彦火火出見尊のお后で、水の神様です。
ご神徳は、子宝・子育て・安産守護・縁結び・漁業守護・航海安全。
相殿神:鵜草葺不合尊
鵜草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)は、瓊瓊杵命と木花咲耶姫尊の御孫神で、農業の神様です。
ご神徳は、豊作・農業守護・夫婦和合・子宝・安産・開運・延命長寿・スポーツ上達。
相殿神:玉依姫尊
玉依姫尊(たまよりひめのみこと)は鵜草葺不合尊のお后で、海と水の神様です。
ご神徳は、子宝・安産・豊作豊漁・航海安全・殖産興業・商売繁盛・開運・方位除け・病魔退散・災難除け。
相殿神:神倭磐余彦尊
神倭磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)は、瓊瓊杵命と木花咲耶姫尊の御曾孫神で、太陽と穀霊の神様です。
ご神徳は、諸願成就・病気治療・皮膚病治癒・腫れ物の守護。
霧島神宮には、主祭神の瓊瓊杵尊のほかに、夫婦・子供・孫・曾孫と3世代の神様が祀られていることから、夫婦円満・子宝・嫁姑関係などにご神徳があるとされています。
まずは、自分の願い事を先に祈るではなく、皇室ゆかりの神様である瓊瓊杵尊に、日本を護って下さっている感謝をお伝えしてからお願いをしてはいかがでしょうか。
感謝の気持ちをお伝えすれば、神様はあなたの願いを喜んで聞き入れて下さると思います。
パワースポットの山神社
霧島神宮の随一のパワースポットとも言われているのが「山神社」です。
勅使殿の左側を進んで行くと「山神社」の案内板があり、矢印の方向には、なだらかな坂道が。
時折響く鳥の鳴き声を聞きながら、静まり返った森の道を数分歩くと、木の鳥居が右側に見えてきます。
鳥居をくぐって参道を進むと、小さなお社が祀られていました。
山神社のお社は小さいですが、森全体が神域となっていて、不思議な気が満ちているのを感じます。
私は「パワースポット」という言葉は好んで使いませんが、山神社の周辺には神様がいらっしゃるような気がしました。
また、歓迎されていると感じる神社に行くと、不思議とパワーがみなぎってくる感じがします。
霧島神宮に参拝する際は、山神社にもお詣りしてはいかがでしょうか。
坂本龍馬の新婚旅行の地
霧島神宮は坂本龍馬と妻のお龍が、西郷隆盛らのすすめで新婚旅行の途中で訪れました。
坂本龍馬は九死に一生を得たあと、塩浸温泉で傷を癒やしながら霧島の地を歩いたと、書物に記されています。
境内には坂本龍馬とお龍のパネルが設置され、記念撮影のスポットにもなっています。
御朱印とオリジナル御朱印帳
神社の御朱印の右側には「奉拝」と書き入れられることが多いですが、霧島神宮の御朱印には「天孫降臨之地」と書き入れられます。
オリジナル御朱印帳の表紙のデザインは、社殿と鎮守の森。
裏表紙には、ピンクのキリシマツツジと霧島連山がデザインされています。
アマビエ御朱印の郵送を開始
霧島神宮ではアマビエ御朱印4種類の授与を始めました。
遠方で参拝するのが難しい方のために、5月15日からコロナ収束までを目処に「アマビエ御朱印4種類」を郵送授与しています。
郵送の申込方法は、現金書留で初穂料(1体200円)・希望の御朱印の番号と返信先を書いたメモ・返信用の切手84円を封入して送付。
普通郵便でアマビエ御朱印を送っていただけます。
周辺のランチ情報
霧島神宮バス停の前には、蕎麦・川魚・地元の食材を使った料理を楽しめる「霧島民芸村」があります。
今回は運行本数が少ない路線バスの乗車時刻が迫っていたため、バス停近くにある「蒸気屋」でランチ代わりにスイーツを購入しました。
蒸気屋で購入したスイーツは、「霧島どうなつ(焼きドーナツ)」「かるかん」「かすたどん」。
バスが来るのを待っている間、バス停のベンチで「霧島どうなつ」を食べました。
焼き色にムラがある裏面を撮影してしまいましたが、ドーナツの表面はキレイなきつね色に焼けています。
フワフワでしっとりとした食感の「霧島どうなつ」は、優しい甘さで何個でも食べられそう。
私が購入したのは、賞味期限が短い焼き立てタイプですが、日持ちするように包装された焼きドーナツもあるので、お土産にしても喜ばれると思いました。
霧島神宮の詳細
- 住所:鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
- 最寄駅:
・鹿児島空港・鹿児島中央駅からバス(途中で乗り換え)
・霧島中央駅からバス
※バスの本数が少ないため時刻表を事前に確認 - 駐車場:あり(500台・無料)
- 拝観料:無料
- 参拝可能時間:8:00~18:00(冬期8:00~17:30)
- 授与所受付時間:8:00~17:30
- オリジナル御朱印帳:あり
- 御朱印:あり
- 拝観所要時間:30~50分
※このページの内容は、本サイト(旅行ブログ)に掲載していた記事を削除し、当ブログに再掲載したものになります。