鳥取県鳥取市・米子市と島根県出雲市・松江市・雲南市の神社を電車とバスで巡拝。
一宮と二宮を参拝することをメインにルートを組み、御朱印と御朱印を拝受しました。
このページでは、3日間バス・一畑電車が乗り放題になる「縁結びパーフェクトチケット」を利用した、出雲市・松江市・雲南市の神社巡りのルートを紹介します。
なお、1日目~3日目の鳥取市・米子市のルートは前のページで紹介しています。
4日目:日御碕神社・出雲大社
JR松江駅から一畑電車の松江しんじ湖温泉駅にバスで移動して、駅の窓口で「縁結びパーフェクトチケット」を購入しました。
※松江駅では一畑観光トラベル松江支店で「縁結びパーフェクトチケット」を販売していますが、出発する時間が営業開始前だったため、バスカードで路線バスに乗って、松江しんじ湖温泉駅まで移動しました。
縁結びパーフェクトチケットは、松江・出雲・境港エリアの路線バス、出雲空港と米子空港の連絡バス、一畑電車が3日間乗り放題になります。
松江しんじ湖温泉駅から出雲大社前駅まで一畑電車で移動して、出雲大社の横にある「出雲大社連絡所」まで7分ほど歩いて移動。
出雲大社連絡所が始発の「日御碕行き」バスに乗って「日御碕バス停」で下車。
バス停から鳥居までは歩いて数十秒で到着です。
日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)
日御碕神社の社殿や拝殿、鳥居などは江戸時代の貴重な神社建築物として重要文化財に指定されています。
朱塗りの鮮やかな楼門や社殿、摂社を拝観。
参拝者が1~2人しかいない境内で、ゆっくりと参拝することができました。
御朱印(コロナ対策で書き置きのみ)を拝受し、境内を出て経島(ふみしま)が見える漁港へ。
経島はウミネコ(カモメ)の繁殖地で、かつては日御碕神社の日沈宮(ひしずみのみや)が祀られていた島です。
たくさんのカモメが大きな声で鳴いて飛び交い、島の上部に祀られた鳥居とお社にも、数羽のカモメが泊まっていました。
日御碕からバスに乗って、再び出雲大社へ。
出雲大社連絡所バス停で下車し、まずは都稲荷社に参拝しました。
都稲荷社(みやこのいなりのやしろ)
都稲荷は江戸時代末期に京都の伏見稲荷大社より御分霊をお迎えしたことが、都(京都)稲荷社の由来となっています。
都稲荷社の次は、出雲大社に参拝です。
出雲大社(いづもおおやしろ)
13時ごろに伺ったところ、八足門の周りには参拝者が2~3人しかいません。
こんなに人が少ない出雲大社は初めてで驚きました。
八足門で参拝したあとは、摂社や御本殿の西側(御神座の正面)からも参拝し、御本殿と神楽殿で御朱印を拝受。
神楽殿で参拝をして御朱印を頂いているとき、後から来たカップルが隣で御朱印をお願いしました。
御本殿の参拝前に来たようで「ここは神楽殿です。御本殿の御朱印がないので、御本殿用に1ページ開けてお書きしますね」と言う神社の方に対して「何で?」と答えていた若い女性。
うーん、と思った出来事でした。
出雲大社から出雲市駅に移動して、電動アシストのレンタサイクルで長浜神社と万九千神社を参拝。
・・・の予定でしたが、この日の出雲市は35度超えの猛暑日。
出雲大社駅に到着した時点で、すでに体力ゼロの状態です。
コロナの自粛生活で、4ヶ月半ほど自宅にこもって仕事をして、近所の商店と病院以外は歩かなかったツケが回ってきました。
出雲大社駅から出雲市駅まで一畑電車で移動する予定が、乗換する川跡駅で下りる気力がなくなり、電車に乗った「しまねっこ」に癒やされながら松江しんじ湖温泉駅に戻りました。
5日目:佐太神社・須我神社・売布神社・熊野大社・八重垣神社
朝8時30分ごろ松江駅から佐太神社方面行きのバスに乗り「佐太神社前」で下車。
バス停から歩いて1分ほどの場所に鎮座する佐太神社に参拝しました。
佐太神社(さだじんじゃ)
出雲国二宮で、出雲国三大社の一つの佐太神社。
かつては、出雲国三大社の出雲大社・日御碕神社に並び「佐陀大社」と称えられ、佐太神社の神在祭は文献上もっとも古くから執り行われてきました。
一之鳥居横の門柱(石柱)には「佐陀大社」の文字が刻まれ、かつては佐陀大社と称えられていたことが分かります。
御本殿・摂社に参拝をして御朱印を拝受。
白地に御本殿の屋根をデザインした御朱印帳がステキでしたが、鳥取県で3冊も頂いたのでガマンしました。
境内を出たあとは、境外社の田中神社に参拝。
佐太神社正中殿・佐太神社北殿・佐太神社南殿・母儀人基社・田中神社東社・田中神社西社の順番で参拝すると、悪縁切りと良縁結びのご神徳がいただけます。
須我神社(すがじんじゃ)
9時36分ごろ佐太神社前からバスに乗って、10時5分ごろ松江駅に到着。
駅のドトールでコーヒーを飲んで休憩したあと、10時35分の「大東行き」バスに乗り「須我」で下車。
須我神社は、須佐之男命が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治の後に建てた宮殿が、日本で初めての神社となったと伝わることから「日本初の宮」と呼ばれています。
本殿から2キロほど山道を登ったところに奥宮(夫婦岩)がありますが、体力不足と時間不足で今回は見送ることに。
御朱印だけを拝受するつもりが、五福祥来の御朱印が書き入れしてある御朱印帳が目に入り、御朱印帳も頂きました。
御朱印帳がどんどん増えて、御朱印帳コレクターになりつつあります。
12時6分ごろ「須我バス停」から松江方面行きのバスに乗車。
シンプルですが織地がとても美しい御朱印帳で、バスの中でニヤニヤ眺めながら松江駅に戻りました。
売布神社(めふじんじゃ)
松江駅まで戻ろうと思いましたが、松江駅2つ手前の「寺町バス停」で下車をして13時ごろ売布神社に参拝。
お祓いの神様を祀る売布神社は、海に縁がある摂社も多い大好きな神社です。
御本殿、摂社に参拝をして御朱印を拝受。
前回参拝したときは大雨で、御本殿後ろの龍神がよく見えませんでしたが、今回はハッキリと見ることができました。
御朱印帳にもデザインされている御本殿後ろの龍神のほか、拝殿にも見事な龍神の木彫りがあり、見どころの多い神社です。
熊野大社(くまのたいしゃ)
松江駅から13時30分発の「八雲車庫行き」バスに乗って終点で下車。
八雲バスターミナルから13時59分発のコミュニティバス「熊野線」に乗り「熊野大社バス停」で下車。
八雲車庫までは「縁結びパーフェクトチケット」を利用できますが、八雲コミュニティバスは利用できないため片道200円の料金が必要です。
14時19分に熊野大社に到着しました。
出雲大社とならぶ出雲国一宮の熊野大社は、火の発祥の神社として「日本火出初之社(ひのもとひでぞめのやしろ)」とも呼ばれています。
熊野村の住人が紀伊国に移住したときに、熊野大社の分霊を勧請したのが熊野本宮大社の元であるとされる、和歌山県の熊野本宮大社とも縁の深い神社です。
緑豊かな自然に包まれ、参拝者が2~3人しかいない広々とした境内は静寂に包まれ、ゆっくりと参拝することができました。
白い表紙の御朱印帳がありましたが、熊野大社ではぐっと我慢して御朱印のみを拝受。
慌ただしいですが約25分で参拝をして、14時45分のコミュニティバスで八雲バスターミナルへ。
運転手さんが話しかけて下さり、私が住んでいる場所が運転手さんの元の仕事場だということで、話が盛り上がって楽しい時間を過ごせました。
15時5分ごろ八雲バスターミナルに到着。
15時25分発のバスを待つ間、待合室のバス路線図を見ているうちに、乗り換えて八重垣神社にも参拝することにしました。
八重垣神社(やえがきじんじゃ)
途中でバスを乗り換えて八重垣神社へ行こうと思いながら、バスの中で授与所の受付時間を調べるとコロナの影響で16時で終了することが判明。
バスを途中で乗り換えると遠回りをするルートになり、八重垣神社に着くのが16時15分ごろになってしまいます。
そこで「大庭十字路バス停」で降りて、約1.6キロの道のりを早足で歩いて、15時51分に八重垣神社に到着。
手水舎で手口を清め御本殿に参拝をし、15時57分ごろ御朱印を頂くことができました。
授与所は17時までだと思い込んでいたから、気が付かなかったら間に合いませんでした。
御朱印を頂いてから、境内の摂社や「鏡の池」に鎮座する天鏡神社にも参拝。
16時過ぎということもあり、誰もいない境内でゆっくりと参拝することができました。
八重垣神社からバスに乗って松江駅に戻り、イオン松江で夕食を食べてタリーズのコーヒーとケーキをテイクアウト。
大好きな神社を巡り、充実した1日になりました。
6日目:万九千神社
午前中は所用を済ませて「これから家に帰るけど、買って帰るものはある?」と夫に電話。
すると「せっかく4ヶ月半ぶりに出かけたのだから、ゆっくりして来ていいよ」という返事が。
慌てて、ホテルを予約して、有効期限が今日までの「縁結びパーフェクトチケット」を使って、猛暑で参拝しそびれた万九千神社に行くことにしました。
万九千神社(まくせのやしろ・まんくせんじんじゃ)
13時半ごろ、松江駅から松江しんじ湖温泉駅までバスで移動して、14時16分発の出雲市駅行きの一畑電車に乗って大津町駅へ。
大雨の中、大津町駅から約1.7km歩いて万九千神社に到着です。
万九千神社は、出雲大社の神在祭に集まった八百万の神が最後に立ち寄り、直会(なおらい)を催した後に諸国にお帰りになる場所とされています。
出雲地方では神在祭を執り行う神社も多いため、最後に神様が立ち寄る場所がどこなのか私には分かりませんが、それぞれの神社の由来を読むと面白いと思います。
15時40分ごろの境内は、あいにくの雨天ということもあり誰もいません。
社務所は閉まっていましたが、社務所前に小さな宮形があり、中には御神符・お守り・絵馬・御神酒代・御朱印が入っていました。
投入口に初穂料を入れて、万九千神社と立虫神社の御朱印2体を拝受。
帰りは雨が上がっていて、大津町駅まで傘をささずに歩けました。
松江しんじ湖温泉駅戻って、駅前から「市内循環バス」に乗って松江駅へ。
「縁結びパーフェクトチケット」を3日間利用。3日間で乗った一畑電車と路線バスの合計運賃は約7,600円。
縁結びパーフェクトチケットは4,000円なので、電車とバスで神社を巡拝するとかなりお得になりました。
7日目:松江神社・城山稲荷神社・松江護國神社
ホテルに荷物を預けてチェックアウト。
松江城方面行きのバスに乗って、「国宝松江城県庁前」バス停で下車。
まずは、歩いて5分ほどの場所に鎮座する松江神社に向かいます。
松江神社(まつえじんじゃ)
松江城の二の丸に鎮座する松江神社。
御祭神は、松平直政公(松平初代藩)・堀尾吉晴公・松平治郷公・徳川家康公です。
すぐ近くには国宝の天守が見えます。
狛犬親子にマスクがかけてあって、見ているだけでほっこりしました。
御朱印を拝受したあとは、すぐ横にある興雲閣へ。
興雲閣は松江市が松江工芸陳列所の名目で建設した洋館で、明治天皇行幸の際の御宿所としても使用できるよう建てられました。
館内の見学は無料で、装飾・彫刻を多く用いた華麗な内装を見ることができます。
1階には飲み物や軽食を楽しめる喫茶室もあり、明治時代にタイムスリップしたような空間で過ごせます。
時間がなかったので今回は喫茶室に入りませんでしたが、次回はフレンチトーストセットを食べてみたいと思いました。
城山稲荷神社(じょうざんいなりじんじゃ)
松江神社の次は、松江城の裏に鎮座する城山稲荷神社へ。
城山稲荷神社の境内には、時代や大きさが異なる沢山の「石狐」が奉納されています。
また、城山稲荷神社は小泉八雲が好んで参拝していたことでも知られ、随神門前の石狐を気に入っていたとか。
初代の石狐は傷んでしまったため、現在は二代目の石狐が随神門前に並んでいます。
他の稲荷神社では見ることのない、ユニークな表情の石狐。
小泉八雲が数千体もある石狐の中で、最も気に入っていたのが分かる気がします。
松江護國神社(まつえごこくじんじゃ)
最後は、城山稲荷神社のすぐそばに鎮座する松江護國神社へ。
松江護國神社の御祭神は、明治維新後の国難に殉じた旧出雲国・隠岐国出身の戦没者2万2千余柱。
「日本を守って下さりありがとうございます」と手を合わせると、不思議な感情が流れ込んできて涙が出そうになりました。
私が住んでいる土地に縁がある御祭神がいらっしゃるからかもしれません。
松江護國神社の御朱印は6種類位が並んでいました。
コロナ対策のため、御朱印は書き置きのみとなっています。
社務所の方がオススメして下さった御朱印は「散る桜」。
「散る桜 残る桜も 散る桜」
ステキな御朱印をあいがとうございます。
松江護國神社を最後に今回の神社旅は終了。
このあと、夫へのお土産や地元で買えないものを買って帰途につきました。