新大阪駅か天王寺駅から出発する、熊野三山 日帰りバスツアーに参加しました。
私が参加したのは、クラブツーリズムの「熊野三山 日帰りバスツアー」。
熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社の3社のほか、飛瀧神社(ひろう神社)と大斎原(おおゆのはら)も巡るコースです。
このページでは、熊野三山バスツアーに参加した感想、タイムスケジュール、熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社の見どころを紹介します。
熊野三山バスツアーの旅程表
- 07:00 新大阪出発
- 07:40 天王寺出発
- 熊野本宮大社→徒歩移動→大斎原(約70分)
- 大斎原から熊野速玉大社までバス移動
- 熊野速玉大社(約30分)
- 熊野速玉大社から熊野那智大社までバス移動
- 熊野那智大社(約60分)
- 熊野那智大社から飛瀧神社までバス移動
- 飛瀧神社(約30分)
- 21:00頃 大阪駅近くに到着
- 21:30頃 天王寺駅に到着
私が選んだバスツアーは、熊野那智大社・飛瀧神社・熊野速玉大社・熊野本宮大社を巡り、他の観光地には立ち寄らないコースです。
添乗員さんが希望者の御朱印を代行して拝受するので、比較的ゆったりと参拝することができました。
大阪・天王寺の他に、京都・奈良・神戸・難波などから出発するコースもあります。
今回参加したバスツアーは神社のみを巡るコースで、コース番号は「G4937-047」です。
>>クラブツーリズム公式サイトで「熊野三山」バスツアーを検索
人気の観光スポット「谷瀬の吊り橋」にも立ち寄るコースも複数ありました。
クラブツーリズム公式サイトで出発地を「全国」か「関西」に指定して「熊野三山」で検索すると、該当するツアーが出てきます。
熊野三山とは
熊野三山とは、熊野本宮大社・熊野速玉大社(新宮)・熊野那智大社の総称です。
中でも、熊野本宮大社は「本宮」とついているため、全国約3,000社ある熊野神社の総本宮とされています。
ところが、熊野速玉大社(新宮)と熊野那智大社も「総本宮」と主張しているため、本当のところは定かではありません。
熊野三山の参拝順序
熊野三山には参拝順序があり、熊野本宮大社→熊野速玉大社→熊野那智大社となっています。
昔、上皇や法王、貴族は熊野詣をした際に「熊野本宮大社→熊野速玉大社→熊野那智大社」の順序で巡拝しました。
それが参拝順序となっていましたが、現在は好きに巡って良いとされています。
バスツアーのコースでは、参拝順序通りに巡れるのが良いと思いました。
熊野本宮大社に参拝
まずは熊野本宮大社に参拝です。
ずっと憧れていた熊野三山。天候にも恵まれ、八咫烏の旗が風に揺れています。
鳥居の前に立つと、独特の空気が漂い「ここは本当に聖地なんだ」と肌で感じることができました。
158段ある階段の勾配はそれほどキツくはなく、同じ間隔と段差が続いているので登りやすい印象。
山の中の神社だということで、長野県の戸隠神社の奥社のようなイメージでいたので、さらに楽に感じたのかもしれません。
神門には大注連縄と庚子歳神門大絵馬が掛けられています。
神門の先は撮影禁止となっているので、御社殿の写真はありません。
ピンと張り詰めた清々しい空気が漂う、素晴らしい境内でした。
また、神殿はひとつではなく、証誠殿(家津美御子大神(素戔嗚尊))・中御前(速玉大神)・西御前(夫須美大神)・東御前(天照大神)・満山社(八百萬の神)が祀られています。
参拝の順序が決まっているので、間違えないように参拝しましょう。
熊野本宮大社のご神徳(ご利益)や参拝の順序については、下のリンクをご覧ください。
大斎原と産田社に参拝
御本殿への参拝を終えた後は、産田社と大斎原(おおゆのはら)へは徒歩で移動します。
本殿の鳥居から徒歩5分ほどの場所に鎮座する「産田社」の御祭神は伊邪那美命の荒御魂。
産田社のお守りや御朱印は、本殿前の授与所で頂けます。
産田社から5分ほど歩くと、大斎原の大鳥居に到着。
逆光でうまく撮影できていませんが、想像していた以上の大きさに圧倒されます。
大斎原はかつて熊野本宮大社があった聖地で、1889年の大水害によって社殿の多くが流出したため、水害を免れた4社を現在の場所に遷座しました。
聖地である大斎原も撮影禁止となっているため画像はありませんが、流失した中四社・下四社をまつる石造の社が祀られています。
熊野本宮大社・産田社・大斎原では約70分ほど時間があったので、それほど慌てることなく参拝することができました。
熊野本宮大社の御朱印帳と御朱印
熊野本宮大社の御朱印帳は、大きなサイズと小さなサイズの2種類から選べます。
私は、本殿の屋根と八咫烏がデザインされた小さなサイズの御朱印帳を拝受。
こちらは、期間限定の「大鳥居建立20周年特別御朱印」です。
参拝した、大斎原と産田社の御朱印も拝受しました。
熊野速玉大社に参拝
街中に鎮座する熊野速玉大社は境内も狭めなので、参拝時間は約30分と短めでした。
朱塗りの社殿が美しい神社です。
印象に残ったのは手水舎。他では見たことがない鼻の長い水龍(龍神?)に芽が釘付けに。
長い鼻から水を出している水龍が、参拝者を笑顔で出迎えているように見えました。
熊野速玉大社の御朱印帳と御朱印
御朱印帳は4種類から選ぶことができます。
私は熊野本宮大社で御朱印帳を頂いたので、今回は頂かずに帰ってきました。
個人的には、表には熊野速玉大社の社殿、裏には熊野牛王宝印 がデザインされた黒い御朱印帳がステキだと思ったので、次に参拝する機会に頂こうと思っています。
熊野速玉大社では「ゴトビキ岩」をご神体とする神倉神社の御朱印も頂くことができます。
今回のツアーでは、神倉神社には参拝しなかったので、「日本書紀編集千三百年記念」の期間限定御朱印を頂きました。
熊野那智大社に参拝
熊野那智大社では参拝時間が60分ほど。
60分あれば余裕だなと思いながら、神社の方へ歩いて行くと、目の前に現れたのは長い階段。
鳥居も見えないので、慌てて階段を登ろうとしても、前日に香川県の金刀比羅宮に参拝し、奥社まで行っているので、足がガクガクで思うように登れません。
(このスケジュールは我ながらアホだと思いますが、バスツアーは土日に集中するため、連続参加となってしまいました。)
同じツアーの方に聞いたら、熊野那智大社の階段は467段もあるとか。
やっとの思いで階段を登りきり、息を切らしながら参拝しました。
八咫烏を祀った御縣彦社。
御神木の大クスの中を通り抜ける「胎内くぐり」もできますが、今回は階段を登るのに時間がかかってしまい、胎内くぐりは諦めました。
拝殿から2~3分歩いて行くと、青岸渡寺と三重塔に行くことができます。
三重塔と那智の滝を撮影できる、絶好のフォトスポットにもなっています。
熊野那智大社の御朱印帳と御朱印
熊野那智大社の御朱印帳は、那智の滝デザイン・那智の火祭りデザイン・木製の表紙の3種類が揃っていました。
熊野本宮大社で御朱印帳を頂いたので、熊野那智大社では頂きませんでしたが、今思えば簡単に参拝できない神社なので頂いておけば良かったかも。
御朱印は「熊野那智大社」と八咫烏を祀った「御縣彦社」の2体を拝受しました。
飛瀧神社に参拝
飛瀧神社(ひろうじんじゃ)は熊野那智大社の別宮で、那智の滝をご神体とした社殿がない神社です。
青岸渡寺の三重塔と一緒に見る那智の滝も良かったですが、間近で見るとあまりの神々しさに目がくらみそう。
冬は水量が少なくなるので迫力がないと言っている人がいたので、水量が多い時期に参拝したら、もっとスゴイのかも。
初めて参拝したので、水量が少なめでも大感激しました。
次は春か秋に参拝できたらいいなと思います。
2021年4月にレンタカーで飛瀧神社に参拝しました。参拝記は上のリンクをタップしてご覧ください。
飛瀧神社の御朱印帳と御朱印
飛瀧神社にも授与所があり、御朱印帳・御朱印・お守りなどを拝受できます。
御朱印帳は熊野那智大社と同じデザインのものが並んでいました。
御朱印は、「皇紀二六八〇年・日本書紀編集一三〇〇年・東京五輪 那智の滝 大門坂聖火リレー記念」の御朱印を拝受。
東京五輪は延期になったので、良い記念にもなったかもしれません。
まとめ
熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社は、それぞれが離れた場所に鎮座するため、運行本数が少ない電車やバスで参拝すると、移動にかなりの時間を要します。
バスツアーは参拝の時間を自分で調整できないというデメリットはありますが、行きたくない観光スポットや土産店の無駄な立ち寄りもなく、効率よく熊野三山巡りをすることができました。
谷瀬の吊り橋など観光スポットに立ち寄るバスツアーが多いですが、私が参加したクラブツーリズムのバスツアー「熊野本宮跡地『大斎原』と別宮『飛瀧神社』にも参拝 蘇りの聖地 世界遺産『熊野三山』と那智御滝(コース番号:G4937-047)」は神社だけを巡るのが良かったです。
熊野三山は初参拝だったので、位置関係や立地がわかりませんでしたが、次回は個人で神倉神社や世界遺産の花の窟神社など、熊野の神社を巡りたいと思います。
レンタカーで熊野三山・飛瀧神社・神倉神社・玉置神社・花の窟神社・丹生川上神社三社などを巡ってきました。
ルートや所要時間などのまとめは、上のリンクをタップしてご覧ください。