玉置神社

熊野三山の奥の院として信仰を集める玉置神社に、1回目はバスツアー、2回目はレンタカーを利用して参拝しました。

奈良県の山奥に鎮座する玉置神社は、電車やバスのアクセスが悪く、車の運転が苦手な方には参拝するのが難しい神社です。

このページでは、玉置神社の御祭神と御神徳、電車とバスのアクセス、無料の観光周遊バス、御朱印やお守り、パワースポットとされる玉石社や境内の見どころなど徹底的に紹介します。

御祭神と御神徳(ご利益)

御祭神

  • 国之常立神
  • 伊弉諾尊
  • 伊弉冊尊
  • 天照大神
  • 神日本磐余彦命

御神徳

  • 開運厄除・出世・家内安全・縁結び・金運上昇・悪疫退散・商売繁昌・豊漁など

玉置山駐車場から御本殿までの道のり

玉置神社

駐車場からはじまる参道。

しばらく、ゆるやかな上りの道が続きます。

玉置神社

6~10分くらい歩くと参道が二手に分かれます。

右が参拝順路ですが、階段を下りたあと上りになるので、足が不自由な方などは左の緩やかな参道を通ることができます。

玉置神社

分岐点の鳥居をくぐると、すぐに下り階段になります。

玉置神社

下ったあとは上り階段になります。

玉置神社

駐車場から15~20分くらいで御本殿の手前に到着します。

こちらは帰り用の参道で、行きよりも坂が緩やか。

駐車場から御本殿に向かうとき、身体の不自由な方が左側に進むと、こちらの参道を利用することになります。

車椅子での参拝

駐車場から少しの間は緩やかな参道が続きますが、上の画像のように参道の半分以上が階段になります。

玉置神社は標高1,000メートル以上の山中に鎮座するため、車椅子での参拝は難しく、御本殿近くまで行ける車道もありません。

境内のみどころと摂社末社

玉置神社

駐車場からの眺望。

山奥に鎮座する玉置神社ならではの風景です。

玉置神社

参道途中の白山社。

玉置神社

こちらは山之社。

白山社も山之社も社殿や祠はなく、岩がご神体となっているようです。

玉置神社

手水舎と拝殿下の鳥居。

バスツアーで初めて参拝したときは快晴でしたが、2回目は霧が立ち込めていました。

霧がかかっていると神秘的な雰囲気になります。

玉置神社

手水舎は龍神から水が出ています。

玉置神社

鳥居の両側で護っている狛犬。

玉置神社

可愛らしい狛犬です。

玉置神社

拝殿。

建立年は不明ですが、様式から寛政6年(1794年)の再建と見られています。

玉置神社

手前から、神武社(御祭神:軻遇突智の神・早玉男神・高倉下神)、若宮社(御祭神:春日大神・八幡大神・住吉大神)、本殿。

こちらの後ろ側にご神木があります。

玉置神社

御神木の夫婦杉。

玉置神社

御神木の神代杉。

樹齢約3,000年、幹の周囲は8.5メートルの巨木です。

玉置神社

こちらのお堂には「金剛界 胎蔵界 大日堂社」の文字。

玉置神社

鐘楼。

大日堂や鐘楼を見ると、神仏習合時代の名残が残る歴史ある神社だなと思います。

玉置神社

山頂方面に少し進むと、三柱神社の赤い鳥居が。

御祭神は、倉稲魂神・天御柱神・国御柱神です。

玉置神社

少し奥の建物は、出雲大社玉置教会。

出雲大社の御分霊が祀られています。

玉置神社

少し進んだ場所のお社は、西真王水神社。

この先に玉石社がありますが、急に階段が険しくなります。

必ず参拝したい玉石社

鳥居の手前には「玉石社を経て山頂(約20分)」の案内板が。

息を切らしながら、急な階段を必死に登ります。

6分ほど登ると、玉石社が見えてきました(画像の左側)。

案内板から約7分で玉石社に到着。

玉石社の御祭神は大巳貴命(大国主神)。

御神体は玉石になります。

こちらが、御神体の玉石。

古代、神武東征以前から熊野磐座信仰の一つとして崇められ、玉置神社の基と伝えられています。

玉石社の少し上の霊石三ツ石神祠。

御祭神は、磐裂神・石析根神・軻遇突智神です。

選ばれし者が呼ばれないと行けない玉置神社?

玉置神社は、選ばれし者しかたどり着けない、呼ばれないと行けないという話を聞くことがあります。

私は呼ばれたこともないし、選ばれるような立派な人間でもありませんが、普通に参拝することができました。

玉置神社が鎮座するのは奈良県と和歌山県の県境に近く、標高1000メートル以上の山奥なので、電車やバスで行くのがとても大変です。

また、玉置神社の近くの細い山道は急坂やカーブが続き、乗用車がすれ違うのが難しい場所がほとんどです。

普段はあまり運転しない方や、山道の運転が苦手な方は自家用車やレンタカーで行かないほうが賢明です。

電波が弱くてGPSの位置が狂ったり、私は大雨による崩落で通行止めになっている道をカーナビに案内され、道路の案内板を見ながらルートを探しました。

「呼ばれた人しか行けない」「選ばれし者しか参拝できない」というスピリチュアルな話は、関心を引くために作った話ではないでしょうか。

現実的に考えると、電車とバスで行くのが難しく、車で行くとカーナビに変な道を案内されたり、山道を数時間走らなければならないため、玉置神社に辿り着くのは大変だということです。

御朱印帳のデザインと初穂料

玉置神社の御朱印帳は1種類。

小さいサイズで縦約16cm・横約11cmです。

私が頂いたときは、御朱印込で1,300円でした。

御朱印の初穂料

玉置神社

玉置神社と天河大辨財天社を巡るバスツアーで参拝したときに拝受した御朱印です。

初穂料は300円でした。

玉置神社の御朱印帳と一緒に頂いた御朱印。

お守りや御札

厄除開運のお守りは800円。

木の護符は、1,000円でした。

護符は弘法大師が描いたとされる絵を版画にしたもので、紙の魔除け札も頂くことができます。

木の護符は財布などに入れて持ち歩き、紙の護符は玄関などに貼ります。

その他、幸運鈴、金運守り、縁結び守りなど、さまざまな授与品が並んでいました。

電車と路線バスのアクセス

玉置神社の電車とバスのアクセスは、日本一長い路線バス「特急301系統 八木新宮線」を利用するしか行く方法がありません。

路線バスは1日3便のみ運行。

乗り継ぎが大変な場合は、便利なバスツアーがお勧めです。

まずは十津川温泉までバスで移動

  • 【大阪・奈良方面から】
    ・近鉄「大和八木駅」から、特急301系統「新宮駅行き」バスに乗車、「十津川温泉」で下車
    ・JR「五条駅」から、特急301系統「新宮駅行き」バスに乗車、「十津川温泉」で下車
  • 【熊野三山エリアから】
    ・JR新宮駅から、特急301系統「大和和木駅行き」バスに乗車、「十津川温泉」で下車
  • 【東京から】
    ・バスタ新宿から夜行バス「五條バスセンター行き(23:00発)」に乗車、8:05に到着
    ・五條バスセンターから五条駅まで約600メートル歩き、10:31発の「新宮駅行き」バスに乗車、「十津川温泉」で下車

十津川温泉バス停から完全予約制バスかタクシーで玉置神社へ

  • 十津川温泉からタクシーで約25分(片道約4,000円)
  • 土日祝日は世界遺産予約バス(完全予約制)で約40分(810円)
    ※冬期(12月~3月)は路面凍結のため運休

モデルコース(熊野本宮大社から奈良方面へ)※土日祝日のみ

  • 本宮大社前 7:14→十津川温泉 8:01(運賃860円)
  • 十津川温泉 8:44→玉置神社 9:24(往復1,620円)
  • 玉置神社 9:24~11:10
  • 玉置神社 11:10→十津川温泉 11:50
  • 十津川温泉 12:14→五條バスセンター 15:10(運賃2,700円)

※2022年1月の時刻表をもとに作成しています。

    モデルコース(熊野速玉大社から奈良方面へ)※土日祝日のみ

    • 新宮駅 5:53→十津川温泉 8:01(運賃2,100円)
    • 十津川温泉 8:44→玉置神社 9:24(往復1,620円)
    • 玉置神社 9:24~11:10
    • 玉置神社 11:10→十津川温泉 11:50
    • 十津川温泉 12:14→五條バスセンター 15:10(運賃2,700円)

    ※2022年1月の時刻表をもとに作成しています。

    大和八木駅→五条駅(五條バスセンター)→十津川温泉のバス時刻表

    近鉄 大和八木駅、JR五条駅(奈良県)から、十津川温泉や熊野本宮大社、新宮駅(熊野速玉大社)を結ぶ、日本一長い路線バスの時刻表です。

    玉置神社バスの時刻表

    十津川温泉バス停から玉置神社までのアクセスは、バスかタクシーになります。

    バスは土日祝日のみの運行で完全予約制。いきなり乗ることはできません。

    平日や冬期(12月~3月)は、十津川温泉から玉置神社へのアクセスはタクシーの利用になります。

    世界遺産予約バス(完全予約制)

    世界遺産予約バス(玉置山コース)は、昴の郷と十津川温泉から発着しています。

    • 運行日
      土・日・祝のみ
    • 運休期間
      ※冬期(12/1~3/31)は、積雪及び路面凍結の恐れがあるため運休
    • 運行時間
      ・昴の郷 8:40→十津川温泉 8:44 →玉置神社 9:24
      ・玉置神社 11:10→十津川温泉 11:50→昴の郷 11:54
    • バス料金
      片道810円・往復1,620円
    • 予約先
      十津川村村営バス管理運営事務所(奈良交通十津川営業所)
      電話:0746-64-0408
    • 予約受付時間
      8時30分~17時
    • 予約締切
      乗車日の前日17時まで
    • 予約人数
      1名から予約可能

    十津川温泉から玉置神社への無料周遊観光バス

    十津川村では、期間限定で玉置神社への無料観光周遊バスを運行しています。

    冬期は玉置神社へ行く路線バスが運休となり、車かタクシーでしか行くことができませんでした。

    観光周遊バスを利用すれば、冬期でもバスで参拝することができます。

    • 運行期間:2021年12月21日~2022年2月20日
    • 運行時刻:
      1便 時刻表
      【行き】十津川温泉8:50 →玉置山駐車場9:30
      【帰り】玉置山駐車場11:00→十津川温泉11:30→十津川村役場11:40
      2便 時刻表
      【行き】十津川温泉13:50→玉置山駐車場14:30
      【帰り】玉置山駐車場16:00→十津川温泉16:30→十津川村役場16:40
    • 予約:2日までに予約が必要
    • 当日予約:不可
    • 利用できる人:十津川村内宿泊施設の宿泊客のみ
      >>十津川村の温泉旅館・ホテル・民宿リスト
    • 問合せ先:十津川村観光協会

    無料観光周遊バスを利用できるのは、十津川村内に宿泊している人だけになります。

    参拝の前後に温泉で癒やされたり、十津川村ならではの食事を楽しむのはいかがでしょうか。

    バスツアーで参拝した感想

    私が利用したのは、クラブツーリズムの大阪発着のバスツアーです。

    >>クラブツーリズム≪国内旅行≫神社仏閣・おひとり参加限定など、ツアー検索はこちらから

    玉置神社の周辺は、大型バスでは通るのが難しい山道なので、マイクロバスでのツアーでした。

    天河大辨財天社や観光スポットの「谷瀬の吊り橋」も巡るコースで、天王寺駅発着を選択。

    東京や名古屋など、他の地域からのツアーもあるので、自宅に近い場所から参加ができて便利です。

    玉置神社は初めての参拝なので、状況がよく分からない山道の運転もしなくて良いし、座っているだけで到着するのが楽でした。

    2回目に参拝する時は、谷瀬の吊り橋などの観光スポットは行かなくて良いと思ったので、レンタカーを利用して参拝。

    山道の運転は慣れているので、何時間も運転しても苦ではありませんが、運転に不慣れな方はバスツアーを利用したほうが良いと思います。

    玉置神社のバスツアー、電車や飛行機を利用した宿泊ツアーの探し方は、下のリンクからクラブツーリズム公式サイトにアクセス。

    検索窓に「玉置神社」と入力すれば、該当ツアーのリストを見ることができます。

    >>クラブツーリズム≪国内旅行≫神社仏閣・おひとり参加限定など、ツアー検索はこちらから

    玉置神社の詳細

    • 住所:奈良県吉野郡十津川村玉置川1
    • アクセス:大和八木駅・JR五条駅・JR新宮駅からバス
    • 駐車場:あり(無料)
    • 参拝可能時間:自由
    • 社務所の受付時間:8時~16時
    • 参拝所要時間:50~70分
    • オリジナル御朱印帳:あり
    • 御朱印:あり

    ※このページの内容は、参拝時および執筆時のものになります。

    【スポンサーリンク】