龍田大社のご神縁祈願祭に参列して、龍神の御朱印帳と特別な御朱印をいただきました。
奈良県に鎮座する龍田大社は、格式ある二十二社の中七社のうちの一社で、廣瀬大社と対の神社になります。
このページでは、ご神縁祈願祭に参列した感想、年に1回斎行される「特別ごご神縁祈願祭」の内容、大阪や奈良からのアクセス、御祭神とご利益などを紹介します。
また、「風神 龍田大社」と対の神社とされる「水神 廣瀬大社」については、次のページをご覧ください。
龍田大社の御祭神とご利益
ご祭神
【主祭神】
- 天御柱大神(あめのみはしらのおおかみ) ※別名:志那都比古神(しなつひこのかみ)
- 国御柱大神(くにのみはしらのおおかみ) ※別名:志那都比売神(しなつひめのかみ)
【摂社】
- 龍田比古命(たつたひこのみこと)
- 龍田比売命(たつたひめのみこと)
※龍田地区を守護されていた氏神様と伝えられる夫婦の神様
【末社】
- 上座:天照大御神(あまてらすおおみかみ)・住吉大神(すみよしおおかみ)の相殿
- 中座:枚岡大神(ひらおかおおかみ)・春日大神(かすがおおかみ)の相殿
- 下座:高望王(たかもちおう)のお妃(平家の祖先)
ご神徳(ご利益)
天御柱大神と国御柱大神は、天と地の間となる「大気・生気・風力」を司る「風の神様=風神」です。
天地宇宙の万物生成の中心となる「気」を守護する、幅広いご神徳があります。
白龍神を祀る境内社
拝殿の左側には、白龍神社・龍田恵比寿神社・三宝稲荷神社の三社が並んでいます。
- 白龍神社の祭事
月次祭 毎月1日・15日・初辰の日
初辰祭 毎年2月の初辰の日 - 龍田恵比寿神社の祭事
月次祭 毎月1日・15日
初えびす祭 毎年1月5~8日 - 三宝稲荷神社
月次祭 毎月1日・15日・初午の日
初えびす祭 毎年2月の初午の日
白龍神社は、縁結び・浄難災難除けのご神徳があり、安産祈願に参拝する女性も多い神社です。
白龍神は、水を好まれる神様なので、御神体に水をかけてお参りします。
龍田恵比寿神社は、兵庫県西宮市の「西宮えびす神社」より御分霊を勧請。ご神徳は、福徳円満・商売繁盛です。
三宝稲荷神社の創建鎮座は不明ですが、福徳円満・商売繁盛の神様として、商売を営む人から篤く信仰されています。
境内の離れた場所に鎮座する下照神社。ご祭神は、大国主大神と祖霊神。
出雲大社のご祭神と同じ「大国主大神」を祀っているので、縁結びのご神徳がある神社だと思います。
大阪駅と奈良駅からのアクセス
龍田大社の最寄り駅は、JR関西本線の三郷駅になります。
大阪駅からのアクセスは、大和路快速で「久宝寺駅」か「天王寺駅」まで移動したら、各駅停車に乗り換えて「三郷駅」で下車。
JR奈良駅からのアクセスは、大和路快速の大阪方面行きに乗って「王寺駅」で各駅停車に乗り換え、隣の「三郷駅」で下車します。
三郷駅からのアクセスは、上のマップの赤い点線のルートが最短距離になります。
上の画像は、川沿いの道から龍田大社へ行く曲がり角。
龍田大社の案内板があるので、曲がり角を見逃すことはないと思います(マップの①の場所)。
坂を登って行くとY字路になっていますが、「龍田古道」の案内板が電柱にかけられているので、分かりやすいと思います(マップの②の場所)。
境内を左に見ながら駐車場の中を歩いて行くと鳥居があるので、一礼をして通ります(マップの③の場所)。
境内を進むと右手に手水舎があり、威厳のある龍神から手水が出ています。
境内の階段を登ると、ずっしりとした狛犬が。狛犬の顔がニコニコしているように見えて癒やされました。
拝殿の上には太鼓などが置いてありますが、通常は拝殿に昇ることはできません。拝殿の手前で参拝しましょう。
神奈備神社とは
神奈備神社は、三郷駅から龍田大社に向かう途中、左側に鎮座する神社です。
急な階段を昇ると、頂上にお社が。
ご祭神は、神奈備神・坂根天神・今井天神で、宮司さんにお話を伺ったところ、結界を張っている神様でもあるということです。
龍神の御朱印帳と御朱印
龍田大社の御朱印帳は、黒地に金の糸で龍神をデザインしたものになります。
龍田大社の御朱印帳は、毎月1日に斎行される「ご神縁祈願祭」に申し込んだ人だけが拝受することができて、販売は一切行っていません。
ご神縁祈願祭は、まずは太鼓が置かれた拝殿に昇段し、ご祈祷していただきます。
ご祈祷終了後は、拝殿の右側にある「祈祷参集殿」に戻って、御朱印が記入してある御朱印帳に、宮司さんに日付を入れていただきます。
上質な和紙で作られた御朱印帳で、サイズは縦18センチ・横12センチの大きなサイズ。
また、たくさんの御朱印をいただけるようにと、宮司さんのお気持ちで、通常の倍のページ数になっています。
御神縁祈願祭の御朱印は、通常の御朱印とは異なり「安心龍命」と御神紋「八重の楓(やえのかえで)」の押印が。
宮司さんのお話を伺いながら御朱印をいただく時間は、私にとって最高の時間になりました。
いただいたお言葉を自宅に戻って夫にも伝えたところ、風の影響を大きく受ける仕事をしている夫も参拝する気満々に。
遠方に住んでいるため、数カ月後の「ご神縁祈願祭」に申し込み、無事にご縁を結んでいただき、御朱印帳もいただいてきました。
こちらが、夫が拝受した御朱印です。
先に廣瀬大社に参拝したため、書き置きで御朱印を拝受して、後に頂いた龍田大社の御朱印帳に貼りました。
ちなみに、上の画像が通常の御朱印になります。御神縁祈願祭の御朱印との違いが分かるでしょうか?
年に1回の特別ご神縁祈願祭
2019年8月4日に、初めての「特別ご神縁祈願祭」が斎行されました。
この日は、ご祈願が終わったあとは「祈祷参集殿」に戻って、お昼ごはんのお弁当をいただきました。
真夏だったので、お弁当と一緒に用意してくださった団扇。表側は金魚のデザインでした。
食事が終わると、持参した御朱印帳に、この日だけの特別な御朱印を書いていただきます。
特別な御朱印なので、敢えてモザイクをかけています。
ちなみに、特別な御朱印の2文字は、2019年の風の言霊「仁慈」にちなんだもの。
特別ご神縁祈願祭には100人以上が参列して、これだけの人数の御朱印を書くのはとても大変なのに、とても美しい文字で丁寧に書いていただけました。
縁結びの御守
8月4日の特別ご神縁祈願で、通常は頒布していない特別なお守りを授かりました。
龍田の神様と特別なご縁を結んだ証の、縁結びのお守りだそうです。
お弁当をいただく時間に、宮司さんが参列者1人1人に御守を手渡し。周りの方が御守を袋から出すのを見ていると、青や紫など数色がありましたが、私は一番好きなピンク色をいただくことができました。
大切に持ち歩き、1年後に特別ご神縁祈願が斎行されたら、そのときにお返しできればと思います。
周辺のランチ
龍田大社は住宅街の中にあり、最寄りの三郷駅から神社まで歩く間に、レストランやカフェは1軒もありません。
また、三郷駅の前にはコンビニが1軒あるだけです。
私は、奈良方面に1駅電車に乗って「王寺駅」でランチを食べて、さらに奈良方面に1駅乗って「法隆寺駅」で降りて、対の神社「廣瀬大社」に参拝するのがいつものルートになっています。
王寺駅には、カフェやファミレス、ファストフードなど、さまざまなレストランがあります。
対の神社 廣瀬大社
風神を祀る龍田大社と対の神社になるのが、水神を祀る廣瀬大社です。
龍田大社の宮司さんによると、2つの神社は「陰と陽」のような関係で、片方だけに参拝するとバランスが取れないとのこと。
同じ日に参拝するのが望ましいが、難しい場合は日にちをずらしてもいいから、廣瀬大社に参拝したほうが良いと仰っていました。
廣瀬大社は、龍田大社の最寄り駅「三郷駅」から奈良方目に2駅乗った「法隆寺駅」が最寄り駅になります。
駅からは離れた場所にあるため、最短のルートなどは次のページで紹介します。
龍田大社の詳細
- 住所:奈良県生駒郡三郷町立野南1-29-1
- 最寄駅:JR関西本線 三郷駅から徒歩約10分
- 駐車場:あり
- 参拝可能時間:自由
- 社務所受付時間:9時~16時
- オリジナル御朱印帳:あり(非売品)