ゆるい顔や困り顔、脱力系などの「はじめ狛犬(はじめちゃん)」に癒やされる人が続出中。
このページでは、ブログ管理人が参拝中に出会った「はじめ狛犬」を紹介します。
強烈な個性の印象深い狛犬たち、はじめ狛犬の西日本編は他のページで紹介しているので、よろしければ併せてご覧ください。
はじめ狛犬とは
狛犬が日本に伝わったころ、現在のように屋外ではなく、神殿の中に祀られていました。
「はじめ狛犬」とは、神殿の中にいる狛犬を見たことのない石工が、人づてに聞いた特徴や想像した姿によって作られたものです。
庶民が参拝する地元の神社に奉納された狛犬は、神殿の狛犬のような高度な技術で作られたわけでもなく、決まった形があるわけでもないので、石工の個性が出る外見が特徴。
はじめ狛犬は、小さい・細かい装飾がない・不思議な顔をしているものが多く、そのユルさに多くの人が魅了されています。
一部の人たちは、愛情を込めて「はじめちゃん」と呼んでいます。
赤坂氷川神社(東京都港区)
赤坂氷川神社の狛犬。延宝3年(1675年)生まれ。
赤坂氷川神社のはじめ狛犬は、管理人が知る限りでは東京23区内では2番目の古さです。
ずんぐりむっくりした体型が愛らしい狛犬さんです。
武蔵御嶽神社(東京都青梅市)
武蔵御嶽神社の境内社「皇御孫命社」の前にいる狛犬ならぬ狛猪。
ご祭神は天瓊々杵尊なので、猪との所縁は不明ですが、ユーモラスな表情とむっちり体型が可愛らしいです。
なお、もともの狛猪は文化5年(1808年)6月に奉納されたもので平成8年の台風で大破。
現在の狛猪は平成11年に修復・復元されたものになります。
前川神社(埼玉県川口市)
享保5年(1721年)頃に奉納された狛犬さん。
とても珍しい漫画チックな表情で注目を集めています。
吽形はちょっと困っているような表情。
阿形の狛犬が豪快に笑ってい感じ。
歯を出して笑う狛犬を見ていたら、ほっこりした気分になりました。
間々田八幡宮(栃木県小山市)
はじめちゃん偶然見つけて、あまりのブサ可愛スマイルに目が釘付け。
安政3年(1856年)生まれです。
口を開けた阿形の方が傷みやすいのですが、間々田八幡宮の場合は阿形の保存状態が良いです。
吽形は横の一部が欠損していますが、前脚が折れることもなく頑張っていました。
荒船神社(群馬県下仁田町)
一之宮貫前神社の境外摂社とされる荒船神社。
カエルというか宇宙人のような狛犬が正面を向いて並んでいます。
お座りのようなポーズが何ともラブリー。
狛犬の詳細は個別ページでも紹介しています。
>>荒船神社(群馬県下仁田町)の狛犬見聞録|アクセスや駐車場などの詳細もリポ
横瀬八幡神社(静岡県伊豆市)
宝暦13年(1757年)11月に奉納された狛犬。
他では見ることができない独特の風貌で、狛犬を見るために全国から参拝者が訪れるとか。
ユーモラスな表情をしているのは、狛犬を彫った石工が本物の狛犬を見たことがなく、口伝てで想像した彫ったため。
ひょうきんな表情に癒やされます。
横瀬八幡神社とそっくりな狛犬が天城神社にも奉納されていますが、関係性は分かっていません。
天城神社(静岡県伊豆市)
横瀬八幡神社とそっくりな天城神社の狛犬。
奉納は明和2年(1765年)11月なので、横瀬八幡神社より約2年半ほど若い狛犬になります。
横瀬八幡神社と比べてみると天城神社の狛犬のほうが、模様や表情が作り込まれているような?
狛犬は向き合っていることが多いのですが、阿吽2体とも御本殿を後ろにして、天城山の方を向いている不思議な配置でした。
>>天城神社の狛犬さん|御朱印や電車とバスのアクセスなどをまとめました
熊野神社(富山県富山市)
はじめ狛犬がいる熊野神社へ。
あれ?どこにもいないと思ったら、小さな狛犬の後ろにおサル系はじめ狛犬が並んでいました。
反対側にも小さな狛犬が行列。
奉納された年は不明です。
春日神社(石川県小松市)
小さなお社の前に、小さな狛犬が並んでいます。
どちらの狛犬も生まれ年は不明。
サイズは30センチくらいのミニサイズ。
かなり古い狛犬かもしれません。
菅生石部神社(石川県加賀市)
菅生石部神社の境内社で見つけた狛犬。
年代順に並んでいるようです。
原形をとどめていない狛犬もいますが、健気に神様を護っていました。
龍宮神社(福井県あわら市)
ポテっとした胴と短足がカワイイ狛犬。
サイズは小さめです。
スフィンクスっぽく見えるかも。
生まれ年は不明です。
木田神社(福井県福井市)
拝殿横に並んでいた、はじめ狛犬。
生まれ年は不明です。
神職さんのご厚意で、間近で撮影させて頂けました。
野坂神社(福井県敦賀市)
ご本殿前の小さな狛犬。
生まれ年は不明です。