神社を巡った中でも、強く印象に残った狛犬たちです。
その地域でしか見かけない形状や作られた時代によって、強烈な個性を放つ狛犬も存在します。
アニメ系・おじさん顔・癒やし系など、お気に入りの狛犬を集めてみました。
ブサ可愛くて人気の「はじめ狛犬(はじめちゃん)」は、次のページで紹介しているので、よろしければ「はじめ狛犬」も併せてご覧ください。
木田神社(福井県福井市)

ご本殿横の狛犬。
文久2年(1862年)生まれ。

細かい細工と厳つい表情の狛犬で、サイズは小さめです。
拝殿入り口近くには、歴代のはじめ狛犬も並んでいました。
平柳星宮神社(栃木県栃木市)

角張ったゴツい感じの狛犬。
大正6年(1917年)生まれです。

阿吽(口を開けた阿形・口を閉じた吽形)が分かりやすい狛犬がほとんどですが、こちらは阿吽の区別がよく分かりません。
珍しいタイプだと思いました。
大國魂神社(東京都府中市)

大國魂神社には江戸時代の狛犬が何対もいますが、こちらは年齢不詳の狛犬。

羊のようにも見える不思議な狛犬です。
戸隠神社(長野県長野市)

戸隠神社 宝光社の狛犬。昭和2年(1927年)生まれ
宝光社の急で長い階段の前にいました。

おじさん顔で頭が大きめな癒やし系です。
戸隠神社五社の中心「中社」には、もっと古い狛犬がいますが、こちらの狛犬が印象に残りました。
大須三輪神社(愛知県名古屋市)

有名な作家さんが作った狛犬だそうです。
スリムな体型に、くりっとした目、ひょうきんな雰囲気。

神社の方も誰が作ったか分からないそうなので、参拝者にはまったく分からず。
何年生まれの誰作なのか気になります。
御霊神社(奈良県奈良市)

ならまち御霊神社の「足止め狛犬」。
前足にはたくさんの糸が結ばれています。

糸を十字に結ぶことで「縁結び・お客さんの足が止まり遠のかない・家出人の足が止まり戻ってくる」などの願掛けをします。
鎮宅霊符神社(奈良県奈良市)

大きな鼻に丸い目。
なんともアニメチックな狛犬です。

狛犬の笑顔はユルいですが、鎮宅霊符神社歯の創建は永久5年(1117年)とされ、「古事記」で最初に高天原に現れたとされる天之御中主神を祀った由緒ある神社です。
日吉大社(滋賀県大津市)

日吉大社には木の狛犬がたくさん。
境内の社殿のうち、西本宮・東本宮など中心となるお社に狛犬がいます。

それぞれ表情や体型が微妙に異なっていて、私が一番好きなのは寄り目の狛犬。
日吉大社は、優しい表情の狛犬に会える大好きな場所です。
宮谷神社(京都府舞鶴市)

ゆるーい表情の狛犬。
サイズはそれなりに大きいです。

最初は、はじめ狛犬かな?と思いましたが、明治生まれでした。
文字が読み取りにくいのですが、明治24年(明治14年?)に奉納されたように読み取れます。

緊張感のない優しいお顔。

見ていると力が抜ける感じで癒やされました。
三蔵稲荷神社(広島県福山市)

三蔵稲荷神社は狛狐がたくさん奉納されていますが、なぜか狛犬も1対だけいました。

ぽっこりお腹に前を向いて横についた耳。
どこかで見たカラフルなおもちゃに似ている気がして印象に残りました。
倉吉八幡宮(鳥取県倉吉市)

倉吉八幡宮は2016年に起きた震度6弱の鳥取県中部地震で、多くの鳥居や灯籠、狛犬などが倒れてしまいました。

修復された狛犬も多いなか、「子取り狛犬」と呼ばれている狛犬1対は大きな被害を受けることがなかったようです。
被災しても元気に笑っているお母さんと、勇ましい子供の表情が印象に残りました。
石清尾八幡宮(香川県高松市)

石清尾八幡宮にはたくさんの狛犬がいます。
天保12年(1841年)生まれ。

一番大きくて、ずんぐりむっくりな体型。

安政5年(1858年)生まれ。

ほのぼのとした平面的な顔面に大きな鼻が印象に残りました。
大山祇神社(愛媛県今治市)

まんまるお目々の狛犬。
台座には「紀元二千六百年」の文字。
紀元二千六百年=昭和15年=1940年生まれになります。

大鳥居前の立派な狛犬もいましたが、豪快な笑顔に癒やされまくり、こちらの狛犬が心に残りました。
白鳥神社(香川県東かがわ市)

寛文4年(1664)生まれの狛犬。

他の地方ではあまり見ない狛犬です。

しばらく見ていると、自信に満ち溢れたイケメンにも見えてくる不思議な魅力。
爽やかなブルーがお似合いです。
小津神社(高知県高知市)

ヘアスタイルがオシャレな狛犬。
明治35年(1902年)生まれ。

鼻の白く変色した部分がハートに見えて、しばらく眺めていました。
周りからは怪しいオバサンに見えただろうな。

阿形は勇ましい表情。
勇ましい表情ですが、どこかチャーミングな狛犬です。

小ぶりな狛犬は昭和14年(1939年)生まれ。
どことなく明治生まれと似ているので、同じ作者なのかもしれません。

どうやってもパグにしか見えず、昭和初期にパグって日本にいたかしら?と考えてしまいました。
高知だから「土佐犬」がモデルなのかもしれません。
薫的神社(高知県高知市)

鼻ぺちゃ系の狛犬。大正5年(1916年)生まれ。

高知県なので土佐犬をイメージしていると思われる狛犬。
頭が大きくて平べったい顔が可愛らしいです。
椙本神社(高知県吾川郡いの町)

拝殿前の狛犬。
だいぶ苔むしていますが、明治11年(1878年)生まれです。

高知の神社で見かける独特のお顔が可愛くてハマってしまいました。
志賀海神社(福岡県福岡市)

どっしりとした体に小さな顔。
建立年は不明。

大きなたれ耳に見開いた目がユーモラスな狛犬です。
宇美八幡宮にも同型の狛犬がいます。





