鳥取県の大山(だいせん)に鎮座する、大神山神社奥宮に路線バスを利用して参拝しました。
このページでは、大神山神社奥宮のアクセスと駐車場、御朱印帳と御朱印、社務所の受付時間、冬期の参拝方法などを紹介しています。
米子市の大神山神社 本社については、次のページをご覧ください。
御祭神と御神徳(ご利益)
- 御祭神:大己貴命
- 御神徳:産業発展・五穀豊穣・牛馬畜産・医薬療法・邪気退散など
本殿は国指定重要文化財
国指定重要文化財は、大神山神社奥宮の本殿・幣殿・拝殿、および、末社 下山神社の本殿・幣殿・拝殿。
1805年(文化2年)に建築され、社殿の内部は極彩色に彩られています。
内部はご祈祷や昇段参拝で拝見することができます。
自然石の参道と境内の見どころ
最寄りのバス停(大山自然博物館)周辺からは、弓ヶ浜の美しい海岸線を見ることができます。
大神山神社奥宮と大山寺へ続く参道には、お土産屋さんや飲食店、旅館などが並びます。
お腹が空いていたり休憩したいときは、参拝前にカフェやレストランで飲食した方が良いかもしれません。
参道を進むと右手に大山寺境内の山門が。
大山寺と大神山神社奥宮に参拝したいときは、大山寺から参拝するルートがお勧めです。
なお、大山寺の拝観は有料になります。
今回は大神山神社奥宮の参拝だけする予定だったので、参道をまっすぐ進みました。
大山寺の入口から進むと、一ノ鳥居が見えてきます。
一ノ鳥居をくぐると、左側に大神山神社奥宮の遥拝所があります。
この先は歩きにくい石畳の参道が続くため、足が悪い方や悪天候時などは、こちらで遥拝することができます。
大山寺から約700メートル続く参道。自然石の石畳としては日本一の長さです。
最初のうちは道幅も広く、平らで歩きやすい道が社殿まで続いていると思っていました。
少しすすむと勾配がきつくなり、天然石の凹凸が気になるように。
参道は凹凸があり、苔で滑りやすい場所も。
さらに、雨だとさらに滑りやすくなる上に、山の天気は変わりやすいので、必ず歩きやすい靴で参拝するようにしましょう。
神仏習合時代の雰囲気が色濃く残る大神山神社奥宮。
参道のところどころに石仏が祀られています。
二ノ鳥居を過ぎた場所で御神水を頂くことを過ぎます。
御神水で喉を潤して、さらに進むと「後ろ向き門」が見えてきました。
後ろ向き門は、名前の通り通常とは逆向きに設置された門。
大山寺本坊西楽院の表門を移築したときに、向きを変えずにそのまま移築したため、後ろ向きに設置されたから「後ろ向き門」と呼ばれているそうです。
後ろ向き門の手前から本殿までは急な階段が続きます。
後ろ向き門を過ぎて目に入った狛犬。
大きめのサイズで目がステキだと思いました。
歴史を感じる狛犬です。
急な階段で息切れして、途中で休憩。
振り返って、改めて後ろ向き門を見ると、通常とは逆に扉が開いているのが分かりました。
急な階段を登って、ようやく社殿に到着です。
社殿の彫刻。躍動感あふれる龍神が印象に残りました。
社殿の外観は華美な装飾はありませんが、中は極彩色に美しく彩られています。
天井画も見事で、ご祈祷や昇段参拝をすると拝観することができます。
昇段参拝をする際は、神様の近くに寄らせて頂くため、ラフ過ぎる格好はNG。
昇段参拝を申し込んでも、不適切だと判断される服装だと断られる可能性が高いので、神様に失礼のない服装で申込をしてくださいね。
末社の下山神社。
下山神社の社殿も国指定重要文化財です。
下山神社も彫刻が素晴らしく、しばらく見入っていました。
下山神社は狛犬ではなく、狛狐が神社を護っています。
相当古いようで、こちらの狐さんは耳や尾、花などがなくなり丸くなっていました。
大神山神社奥宮と下山神社の間に鎮座する弁財天社。
弁財天社は1796年に焼失しましたが、1998年に再建されたものが今の社殿になります。
御朱印受付時間と初穂料
大神山神社奥宮の御朱印。
社務所の受付時間は8時30分ごろ~17時ごろで、初穂料は300円でした。
本社は普通の文字ですが、奥宮の御朱印は大の文字に特徴があります。
大神山神社のオリジナル御朱印帳
大神山神社のオリジナル御朱印帳は、大山らしい烏天狗と紅葉のデザインです。
サイズは縦約16センチ・横約11センチの小さいサイズ。初穂料は1,300円でした。
私が奥宮に参拝した際は、奥宮には御朱印帳の取り扱いがなく、本社で頂くことができました。
電車と路線バスのアクセス
大神山神社奥宮は単独峰の大山に鎮座するため、最寄駅はありません。
JR米子駅から日本交通の路線バス「大山寺」行きに乗車して、終点の「大山寺」バス停から徒歩20~25分くらいになります。
私は、JRとバスを利用して米子市や鳥取市の神社を巡りたかったので、日本交通の3日間フリー乗車券を購入しました。
大山寺バス停がある駐車場を出ると、「大山寺」「大神山神社奥宮」の案内が左手に見えます。
駐車場の周辺には、おすすめモデルルートの案内があり、時間や体力にあわせてルートを選べます。
米子~大山寺の路線バスは1日の運行が5本しかないので、帰りのバスの時刻表を確認してからルートを決めることを強くお勧めします。
参拝者専用駐車場
大神山神社奥宮の参拝者駐車場は、大山自然博物館前の大駐車場を過ぎて参道を進むと右側にあります。
参拝者駐車場の看板があるので、見落とすことはないと思います。
10台くらい駐車できますが、早朝や夜間は利用できません。
満車の場合は、600台駐車できる無料の鳥取県営 大山博労座駐車場(冬のスキー場営業期間は有料)を利用することをお勧めします。
冬の参拝方法
大山は単独峰で、さらに鳥取県は豪雪地帯なので、車で大山まで行く場合はスタッドレスタイヤなどの装備は必須です。
また、台風・大雨・大雪など悪天候の時には、奥宮の社務所は閉まっていることがあります。
さらに、駐車場から本殿まで1キロほど歩いて登らなければならないため、冬に限らず悪天候時の参拝は避けたほうが良いでしょう。
冬場の参拝が難しいときや奥宮の参拝が難しい方のために本社があるので、冬場は無理をせずに本社に参拝したほうが良さそうです。
どうしてもご祈祷などをお願いしたい場合は、大山付近の道路状況を「大山ドライブナビ」で確認の上、社務所に電話をして確認してから参拝してくださいね。
大神山神社奥宮の詳細
- 住所:鳥取県西伯郡大山町大山
- 最寄駅:JR米子駅からバス「大山寺行き」で終点で下車。バス停から徒歩20~25分。
- 駐車場:あり(約10台)
※無料で利用できる大山博労座駐車場(600台)の利用がお勧め
※冬期(スキー場営業期間中)は有料 - 参拝可能時間:自由
- 社務所受付時間:8時30分ごろ~17時ごろ
- 参拝所要時間:60分~90分
- オリジナル御朱印帳:あり
- 御朱印:あり
※このページの内容は参拝時、および投稿時に調べたものです。現在は社務所の受付時間や初穂料が変更になっている可能性があります。