津島神社に参拝して限定御朱印を拝受しました。
愛知県津島市に鎮座する津島神社は、東海地方を中心に全国に約3千社ある津島神社・天王社の総本社です。
このページでは、御祭神と御神徳(ご利益)や境内の見どころ、御朱印帳と御朱印、「つしまちきっぷ」の限定御朱印頒布券で頂ける「蘇民将来符」、名古屋駅からの電車とバスのアクセス、おすすめのランチ情報を紹介します。
御祭神と御神徳(ご利益)
御祭神
- 主神:建速須佐之男命
- 相殿:大穴牟遅命(大国主命)
ご神徳
- 疫病除け
- 厄難災除け
- 縁結び
建速須佐之男命は蘇民将来の逸話により、疫病や災難除けの神様として信仰されています。
また、大穴牟遅命(大国主命)は、縁結びの神様として信仰される神様で、出雲大社の主祭神としても知られています。
蘇民将来とは
昔、「蘇民将来」「巨丹将来」という兄弟が住んでいました。
速須佐能雄能神が、北の海から南の海に妻を探しに出かけたところ、日が暮くれてしまい宿を探していた時、「蘇民将来」「巨丹将来」に宿の提供を頼みました。
ところが、弟の巨丹将来は裕福なのにもかかわらず宿を断り、兄の蘇民将来は貧しい中にも武塔神を持て成します。
その後、武塔神は八柱の子を連れての北の海に帰る途中、蘇民将来の持て成しに報いようと、蘇民将来に「茅の輪を以て腰の上に著けしめよと」教え、その夜に全ての悪疫を退治しました。
蘇民将来と家族に「私は速須佐能雄能神である。後の世に疫気が流行した時には『汝蘇民将来の子孫』と言って、茅の輪を腰の上に著ければ、家人は厄疫から免れることができる。」と言い残して去って行きました。
この逸話により建速須佐之男命は「疫病・厄難災除け」の神として古くから信仰されています。
津島神社六社参りでさらなるご利益を
津島神社の境内には、本社の他に建速須佐之男命が祀られた摂社があります。
また、境内のお社には、建速須佐之男命の荒魂(あらみたま)・和魂(にぎみたま)・幸魂(さきみたま・さちみたま)・奇魂(くしみたま)を祀られた全国的にも大変珍しい神社です。
六社の場所は境内に案内図があるので、六社巡りをして参拝をしてご神徳をいただきましょう。
上の画像は左から、大日孁社(おおひるめのやしろ)・居森社(いもりのやしろ)・疹社(はしかのやしろ)です。
- 本殿:建速須佐之男命直魂(なおい)
- 荒御魂社(あらみたまのやしろ):建速須佐之男命荒御魂
- 柏樹社(かしわぎのやしろ):建速須佐之男命奇御魂
- 和御魂社(にぎみたまのやしろ):建速須佐之男命和御魂
- 居森社(いもりのやしろ):建速須佐之男命幸御魂
- 疹社(はしかのやしろ):建速須佐之男命和御魂
境内の見どころ
津島駅から歩いて行くと、最初に目に入ってきたのが朱塗りの大鳥居です。
鳥居の横には、大銀杏の御神木が。
楼門の手前左側に手水舎があります。
手水舎も朱塗りで、天井には金色の灯籠が吊り下げられています。
勇ましい表情の龍神。
本来は口から直接水が出ますが、コロナ対策のためホースの先から出た水で清めるようになっていました。
神橋と楼門。立派な楼門ですが、こちらは脇門で正門ではありません。
御本殿の正面にある門が正門です。
こちらが正門(南門)。
脇門より小ぶりになっている理由は、公式サイトに説明があります。
境内には朱塗りの本殿・摂社・拝殿が建ち並んでいます。
お社に派手な装飾はありませんが、境内には張り詰めたような厳かな空気が流れていました。
三重県重要文化財の弥五郎殿社。
津島神社の社家「紀姓」の姓祖武内宿祢を祀っています。
多賀社の御祭神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)。
隣には、伊耶那美命(いざなみのみこと)が御祭神の熊野社が並んでいます。
伊邪那岐命と伊耶那美命は夫婦神で、縁結びや長寿のご神徳を頂けます。
境内には約40の摂社・末社が祀られています。
左の大きな社は「忍穂耳社(おしほみみのやしろ)」。眼病治癒のご神徳を頂けます。
右側は「龍田社(たつたのやしろ)」。
崇敬する龍田大社の御分霊を祀っているので、丁寧に参拝させて頂きました。
学問と仕事の守護神「菅原道真公」を祀る菅原社。
絵馬掛けには、合格祈願の絵馬がたくさん掛けてありました。
居森社(いもりのやしろ)・疹社(はしかのやしろ)・大日孁社(おおひるめのやしろ)の前の鳥居。
御本殿や拝殿の周辺に狛犬は見かけませんでしたが、居森社(いもりのやしろ)・疹社(はしかのやしろ)・大日孁社(おおひるめのやしろ)の前で狛犬を発見。
それほど大きくない狛犬ですが、威厳のある佇まいです。
居森社(いもりのやしろ)・疹社(はしかのやしろ)は、建速須佐之男命を祀る摂社なので立派な造りでした。
御朱印帳の種類と初穂料
津島神社では2種類の御朱印帳を頂くことができます。
- 藤の花と楼門をデザインした御朱印帳(藤色・白の2色)
- 天王祭をデザインした御朱印帳(1色)
初穂料はどちらも1,500円で御朱印料は含んでいません。
サイズは小さいサイズ(縦約16センチ・横約11センチ)です。
御朱印と限定御朱印
津島神社の御朱印は通常の御朱印の他に、期間限定の御朱印を頂くことができます。
こちらは通常の御朱印。
コロナ対策中でも御朱印帳に直書きして頂けました。
新型コロナウイルスが収束するまで頂ける限定の御朱印。
御祭神の建速須佐之男命のお姿と、悪疫退散の文字が書き入れられています。
悪疫退散の御朱印は書き置きのみになります。
こちらは名鉄の「つしまちきっぷ」セットに入っている「限定御朱印頒布券」で頂ける「蘇民将来符」。
「つしまちきっぷ」については、姉妹サイトで紹介しています。
御朱印の初穂料は、それぞれ300円でした。
名古屋駅からのアクセス
津島神社の最寄駅は名鉄津島線の津島駅になります。
名鉄名古屋駅からは乗り換えなしで津島駅に行くことができます。
津島駅から津島神社までの距離は約1.2km。
歩き慣れた方なら苦にならない距離ですが、歩くのが苦手な方や津島の町を散策したい方には、駅の近くにあるレンタサイクル「千賀サイクル」の利用がオススメです。
周辺の見どころ
津島神社の正門から5分ほど歩くと、天王川公園があります。
春には藤や桜、秋には彼岸花が咲く公園で、私が参拝した日は彼岸花の咲き始めでした。
また、津島駅周辺には古い街並みを残す通りもあるので、歩きやレンタサイクルで散策をするのもオススメです。
津島神社の近くには、津島神社の御祭神を祀る市神社も鎮座しています。
種類が豊富な御朱印やアクセスは、上のリンクをご覧ください。
おすすめのランチ
津島駅から徒歩3分ほどの場所にある「ゆさひみベーグル」では、数量限定のワンプレートランチを食べることができます。
私がランチを食べている間、地元の人がひっきりなしにベーグルを買いにやってきて、人気があるベーグル店のようでした。
名鉄の「つしまちきっぷ」には津島駅周辺で使える「つしまちクーポン1,000円分引換券」がついていたので、つしまちクーポン1,000円と差額200円でランチを食べることができて大満足。
ベーグルがとても美味しくて、見た目よりもボリュームがあるランチプレートでした。
津島神社の詳細
- 住所:愛知県津島市神明町1
- 最寄駅:津島駅から徒歩約18分
※駅のそばにレンタサイクルあり - 駐車場:あり(無料)
- 授与所受付時間:9時~16時30分
- オリジナル御朱印帳:あり
- 御朱印:あり
- 参拝所用時間:30~60分
※このページの内容は参拝時のものです。現在は受付時間や初穂料などが変更されている可能性があります。