那智山の熊野那智大社、青岸渡寺と飛瀧神社(那智の滝)を巡りました。
このページでは御祭神と御神徳(ご利益)、御神木の胎内くぐり、御朱印帳やお守りの授与品、御朱印の受付時間、周辺の駐車場と階段マップを紹介。
また、最初の参拝はバスツアー、2回目の参拝はレンタカーを利用して感じたメリットとデメリットも紹介します。
御祭神と御神徳
- 御祭神:熊野夫須美大神(伊弉冉命)・御子速玉大神(伊弉諾尊)・家都御子大神(素盞鳴尊)・天照大神・大己貴命・天神地祗
- 御神徳:縁結び・恋愛成就・子宝祈願・子授かり・夫婦円満・家庭円満・商売繁盛・五穀豊穣・金運上昇など
ヤタガラスがご祭神の御縣彦社
拝殿横の御縣彦社(みあがたひこしゃ)には八咫烏(ヤタガラス)が祀られています。
- 御祭神:八咫烏
- 御神徳:道ひらき・必勝・交通安全など
御神木の大楠
授与所前の木がご神木の大楠です。
樹齢は約850年。
平重盛が植えたと伝えられています。
太い幹の中は空洞化してしまいましたが、「樟霊社胎内くぐり」として通り抜けることができます。
「樟霊社胎内くぐり」のやり方は、300円の初穂料を収めて備え付けの「護摩木」に願意と氏名を記入。
書き入れた護摩木を手に持って空洞を通り抜けたら、護摩木を護摩舎に納めます。
境内の見どころ
大きめサイズの狛犬。
ニコッと笑っているように見えて可愛いです。
神馬舎手前の手水舎。
神馬舎の横に熊野那智大社有料駐車場の出入口があります。
階段を登りきった境内の手水舎。
拝殿・授与所・御神木の大楠。
緑豊かな境内に朱色の建物が映えます。
拝殿と八咫烏を祀った御縣彦社。
奥には本殿の屋根が見えます。
ここで御縣彦社に参拝します。
御縣彦社前の八咫烏の像。
穏やかな顔で天を仰ぎ見ているように見えました。
八咫烏デザインの絵馬。
宝物殿には大きな干支の絵馬が飾られています。
2020年は白い親子のネズミ。
2021年は黒い牛のデザインでした。
お守りと授与品の種類
- 烏牛王神符 800円
- 昇運神龍守 800円(飛瀧神社のみで授与)
- 勝守 800円
- 開運招福守 1,000円
- さくら結守 800円
- 健康守 800円
- 御幸守 800円
- やたがらす守 800円
- 子供守 800円
- 無病息災守 800円
- 心願成就守 800円
- 夫婦守 800円
- 金運足腰健康守 800円
- 神殿守 1,000円
- 腕輪守 3,000円
- 純銀鈴守 5,000円
- 烏みくじ 500円
授与所でお守りなどを頂く方を見ていると、烏文字の護符「烏牛王神符」や龍神デザインの黒いお守り「昇運神龍守」が人気のようです。
また、可愛い表情をした八咫烏(ヤタガラス)の「烏みくじ」も人気のようでした。
これらの授与品は飛瀧神社(那智の滝)でも頂くことができます。
御朱印の受付時間と初穂料
頂ける御朱印は、「熊野那智大社」「御縣彦社」の2種類です。
最初にバスツアーで参拝した時は、通常の御朱印と限定御朱印の両方を拝受。
このときは「日本書紀編集1300年・東京五輪 聖火リレー記念」の特別御朱印でした。
2021年は通常の御朱印のみ拝受。
授与所の受付時間は8時ごろから16時30分ごろまで。
通常御朱印の初穂料は300円、特別御朱印は書き置きのみで500円です。
御朱印帳の種類と初穂料
熊野那智大社ではオリジナル御朱印帳を頂くことができます。
- 扇祭(那智の火祭り)デザイン
・初穂料 1,500円
・サイズ 大きいサイズ(縦約18センチ・横約12センチ) - 社殿と那智の滝デザイン
・初穂料 1,500円
・サイズ 大きいサイズ(縦約18センチ・横約12センチ) - 木製御朱印帳
・初穂料 2,500円
・サイズ 大きいサイズ(縦約18センチ・横約12センチ)
画像の「扇祭デザイン」の御朱印帳は、金色の糸が使われた色鮮やかなデザインに一目惚れ。
使い切れない御朱印帳が何冊もあるのに、衝動的に頂いてしまいました。
なお、飛瀧神社(那智の滝)でも同じ御朱印帳を頂くことができます。
足が悪い方や車椅子での参拝方法
熊野那智大社の参道は階段だらけですが、足が悪い方は有料の「青岸渡寺駐車場」を利用すれば、階段を少し登るだけで「熊野那智大社」と「青岸渡寺」を参拝することができます。
車椅子の場合は、有料駐車場を利用しても階段の登り降りをしなければなりません。
事前に問い合わせを入れれば、参拝方法や時間に制限がありますが参拝することが可能です。
青岸渡寺と三重塔への行き方
熊野那智大社と青岸渡寺は隣り合っているので、続けて参拝することができます。
門の向こう側が「熊野那智大社」、手前側が「青岸渡寺」の境内。
門の手前には階段が数段あります。
国の重要文化財に指定されている青岸渡寺。
熊野那智大社の授与所から、歩いて約1分くらいです。
さらに1~2分歩くと、那智の滝と三重塔が見えるビュースポットに到着。
那智の滝と三重塔の両方が美しく見えるのは、このエリアだけになります。
三重塔の真下まではビュースポットから2~3分の距離です。
周辺駐車場と階段マップ
熊野那智大社に一番アクセスが良い駐車場は、熊野那智大社駐車場か青岸渡寺駐車場。
どちらも駐車料金は無料ですが、駐車場まで行く道路の通行料800円が必要です。
熊野那智大社駐車場には、宝物殿の無料券がついていました。
熊野那智大社周辺の無料駐車場は「那智山観光センター駐車場」1ヶ所だけになります。
無料駐車場から熊野那智大社までは、473段の急な階段を登るルートで、足が悪い人には厳しいです。
ひたすら階段を登り続けるので、階段を登るのが難しい場合は、一番少ない段数で境内に行ける「青岸渡寺駐車場」がお勧めです。
アクセスの良い駐車場、無料駐車場を利用して熊野那智大社・青岸渡寺・飛瀧神社(那智の滝)を巡るルートについては、上のリンクをタップしてご覧ください。
青岸渡寺と飛瀧神社(那智の滝)を巡る所要時間
熊野那智大社・青岸渡寺・飛瀧神社(那智の滝)を徒歩で巡る所要時間です。
- 無料駐車場→熊野那智大社 15~20分
- 熊野那智大社→青岸渡寺 1分
- 青岸渡寺→飛瀧神社 20~30分
- 飛瀧神社→無料駐車場 15~20分
青岸渡寺から那智の滝までは約1キロの距離ですが、階段が多いため足が悪い方はかなり時間がかかるかもしれません。
歩きで那智山を巡る場合は、余裕をもったスケジュールを組むことをお勧めします。
電車と路線バスのアクセス
熊野那智大社へのアクセスは、JR紀勢本線 紀伊勝浦駅から路線バス31系統「那智山行き」に乗車。
「那智山」で下車すると、徒歩2~3分で参道入口に到着します。
参道入口から境内までは473段の階段を登って約15分です。
東京方面からのアクセス
- 羽田空港→南紀白浜空港(JAL)
- 南紀白浜空港→紀伊勝浦駅(空港連絡バス)
- 紀伊勝浦駅→那智山(路線バス31系統)
大阪・京都方面からのアクセス
- 新大阪駅・京都駅などから「特急くろしお号」に乗車して紀伊勝浦駅で下車
- 紀伊勝浦駅から路線バス31系統「那智山行き」に乗車して「那智山」下車、徒歩約15~20分
バスツアーと車のメリットとデメリット
バスツアーのメリットは、1日で熊野三山を効率よく巡れて、飛瀧神社では鳥居横の駐車場に停めてくれたこと、山道を運転せずに座っていれば目的地に着くことです。
デメリットは、時間に追われて自分のペースで巡れず、ゴトビキ岩がご神体の神倉神社や熊野三山奥の院 玉置神社には行けない点でした。
車で行くメリットは、自分のペースで巡拝できて、階段を登らずに参拝できる有料駐車場を利用できること。
また、周辺のホテルに宿泊して、神倉神社・玉置神社・花の窟神社なども巡れたことです。
デメリットは熊野三山を1日で巡ると、運転と参拝の繰り返しで体力的にキツイこと、玉置神社などを巡るには細くて急カーブが多い山道を延々と運転して疲れてしまった点でした。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、行きたい場所や体力、自由になる時間を考え、バスツアーや車を上手く使って参拝するのが良いと思います。
熊野那智大社の詳細
- 住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
- 駐車場:あり(利用時間 8: 15~15:45・800円・約30台)
※周辺に「那智山観光センター」の無料駐車場あり - 最寄り駅:JR紀伊勝浦駅から路線バス
- 参拝所要時間:20~60分
- 授与所受付時間:8時45分ごろ~16時30分ごろ
- オリジナル御朱印帳:あり
- 御朱印:あり
※このページの内容は参拝時、および執筆時のものになります。受付時間や初穂料などが変更になっている可能性があります。