厳島神社に参拝して御朱印をいただきました。
広島県廿日市市(はつかいち市)宮島に鎮座する厳島神社は安芸国一宮で、全国に約500社ある厳島神社の総本社です。
このページでは、宮島で一番の観光スポットでもある厳島神社の空いている時間・お守りと御朱印をいただける時間・広島駅と宮島フェリーターミナルからのアクセス・ご利益などを紹介します。
厳島神社へのアクセス
広島駅から厳島神社への行き方は、JRか路面電車に乗って「宮島口駅」まで行きます。
宮島口駅の改札を出て真っ直ぐ進むと、フェリー乗り場があるので、「JR西日本フェリー」か「宮島松大汽船」のどちらかに乗りましょう。
フェリーの乗船料はどちらも同じ180円ですが、JRはICOCAやSUICAなどの交通系ICカードが使えるのが便利。
なお、割引券や往復券を持っている場合は、指定のフェリー会社を利用するようにしてくださいね。
また、乗り換えが面倒なときは、広島港(宇品港)から宮島港までの高速船も出ています。
広島駅ではなく、広島港の周辺から移動するときは利用してみるのも良いかもしれません。
宮島の桟橋に着いたら、フェリーターミナルを出て海沿いの道を右方向に歩いて行くと、約10分で厳島神社に到着です。
厳島神社のシンボルになっている大鳥居
海沿いの道を進むと、石の鳥居と海の中に建つ大鳥居が見えてきます。
干潮の前後に行くと大鳥居の真下まで歩いて行けて、多くの人が大鳥居の下にいました。
大鳥居の扁額は、沖を向いている側と陸を向いている側では文字が異なります。
沖を向いている扁額には「厳島神社」の文字が。
陸側の扁額には「伊都岐島神社」の文字を見ることができます。
扁額の文字は、日清戦争の指揮官を務めた有栖川熾仁(たるひと)親王の染筆です。
普段は見ることができませんが、扁額の裏側には「明治7年甲戌四月二品熾仁親王謹書」と記されているとか。
また、大鳥居の屋根の東西には、太陽と月が描かれています。
大鳥居の近くに行ったら、扁額と太陽と月のマークを探してみてくださいね。
大鳥居にコインを差し込まないで
「コインを鳥居に差し込むと、コインの周りから木が腐食して倒壊につながるかもしれない。」
すごい数のリツイートで話題になった「大鳥居のコイン問題」。
間近で見ると、コインが差し込まれた周辺が、他の部分に比べて腐敗が進んでいるのが分かります。
コインを差し込んだところで、何のご利益もありませんし、逆に神様が悲しんでしまいます。
何の意味があってコインを差し込まなければならないのだろう?と考えていたら悲しい気持ちになりました。
他の人がコインを差し込んでいるからといって、これ以上コインを差し込まないようにしてくださいね。
拝観する時間は満潮か干潮かを調べる方法
厳島神社は満潮の時間帯と干潮の時間帯では、まったくイメージが異なります。
また、大潮・中潮・小潮・若潮などがあり、同じ満潮でも潮位が大きく異なる場合も。
厳島神社の入口に、その日の満潮と干潮の時間が掲示されていますが、拝観できる時間が限られている場合は、干潮の時間しか参拝できないとも限りません。
そこで、どうしても海の中の厳島神社を見たい方は、潮見表で満潮の時間を確認してから事前に観光の予定を立てることをオススメします。
宮島観光協会の公式サイトでは、宮島の潮見表のほか、参拝したい日時を指定すると、その時間帯の潮位と大鳥居のイメージ画像が出てくる優れもの。ぜひ活用してくださいね。
満潮時と干潮時の厳島神社の画像
満潮の時間より40分遅く参拝しましたが、床の少し下に海面があって、海の中の神社ということが実感できます。
上の画像は、厳島神社の本殿と千畳閣の横に建つ五重塔。
本殿を背に海の方向を見ると、正面に海中の大鳥居が見えます。
一方、こちらは干潮時の厳島神社。
建物から大鳥居まで海底がむき出しになり、陸の厳島神社といった印象。
満潮時と比べると、干潮時の景観は今ひとつかもしれません。
干潮時でも満潮時でも御神徳(ご利益)に変わりはありませんが、海中の厳島神社を撮影したい方は、くれぐれも潮見表で満潮の時間をチェックしてから参拝してくださいね。
御祭神と御神徳(ご利益)
御本殿には3柱の女神が祀られています。
御祭神は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・湍津姫神命(たぎつひめのみこと)。
祀られている3柱の女神様は、宗像三女神(むなかたさんじょしん)と呼ばれ、なかでも市杵島姫命は「弁財天様」とも呼ばれる、美人なことで有名な女神様です。
宗像三女神の御神徳(ご利益)はいろいろありますが、代表的なものを紹介します。
- 海上安全
- 豊漁
- 交通安全
- 商売繁盛
- 芸能上達
- 恋愛運向上
宗像三女神は、海の神様や航海の神様。
海の神様ということから、海に関わる仕事に従事している人びとから篤く信仰されています。
拝観の順番
厳島神社に参拝する際には、拝観料を支払う前に右手の手水舎で手と口を清めます。
廻廊を進むと、右手に祓串(はらえぐし)が並んでいる祓殿があります。
祓串の棚をよく見ると「この串で左右左とお祓いいただきご参拝下さい」という説明書きが。
御本殿で参拝する前に「左・右・左」と祓串を振って、自らを清めてから参拝するようにしましょう。
厳島神社の摂社と末社
厳島神社は御祭神のほかに、さまざまな神様が祀られています。
上の画像は建物内に鎮座する大国神社。
縁結びの神として有名な、大国主命(オオクニヌシノミコト)が祀られています。
こちらは、5柱の神様が祀られている「客(まろうど)神社」。
客神社には、天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)・天穂日命(アマノホヒノミコト)・活津彦根命(イクツヒコネノミコト)・天津彦根命(アマツヒコネノミコト)・熊野樟日命(クマノクスビノミコト)の5柱の男神が祀られています。
宮島の中にも、厳島神社の摂社や末社が点在。
こちらは本殿の近くにある荒胡子神社です。
荒胡子神社の御祭神は、素盞鳴尊(スサノオノミコト)と事代主神(コトシロヌシノカミ)。
三翁神社の御祭神は、 佐伯鞍職所翁・岩木翁・安徳天皇・二位尼・大綿津見命・大己貴命・猿田彦命など。
また、千畳閣の中には、豊臣秀吉を祀った「豊国神社」があり、御朱印をいただくことができます。
千畳閣と豊国神社については、次のページをご覧ください。
昇殿料と拝観時間
昇殿料は大人300円。50名以上の団体は大人250円になります。
また、宝物館との共通割引券は大人500円、団体は大人400円です。
本殿の拝観時間は以下の通り。
- 1月1日: 00:00-18:30
- 1月2日・3日: 06:30-18:30
- 1月4日-2月末日: 06:30-17:30
- 1月4日-2月末日: 06:30-17:30
- 3月1日-10月14日: 06:30-18:00
- 10月15日-11月30日: 06:30-17:30
- 12月1日-12月31日: 06:30-17:00
季節によって昇殿時間が異なるので、厳島神社に参拝する際には注意してくださいね。
御朱印をいただける時間
厳島神社の御朱印をいただける時間は、昇殿できる時間とは異なるので注意が必要。
朝6時30分から参拝することはできますが、早朝に参拝すると御朱印専用の受付口は閉まっています。
御朱印をいただけるのは、朝8時30分ごろから閉門時間までとなります。
7時ごろに早朝参拝したところ、この日は御守りや御札などは授かることができましたが、御朱印専用の受付口は閉まっていて「8時30分から」となっていました。
御朱印の受付時間は変わる場合があるので、特に朝に御朱印をいただきたい場合は参考程度にご覧ください。
拝観にオススメの時間とは
厳島神社に参拝するのにオススメの時間は早朝です。
厳島神社は観光で本殿を見に来る人が多く、外国人観光客も多く訪れます。
昼間の厳島神社は観光客だらけで、落ち着いて参拝することもできないし、参拝もせずに御守の授与所と御朱印の受付所へ向かう人を何人か見かけて残念な気持ちにもなります。
御朱印を拝受したいときは、8時ごろに参拝して8時30分すぎに御朱印を拝受するのがオススメです。
厳島神社がある宮島は、広島を拠点にして日帰りで観光する人が多いため、フェリーに乗って宮島に到着するのは9時から10時以降という人がほとんど。
厳島神社に早朝参拝するためには、宮島のホテルに宿泊しないと難しいため、早朝の厳島神社は驚くほど人がいないのです。
人が少なくて静かな時間に参拝したい方は、早朝参拝してはいかがでしょうか。
厳島龍神の場所
厳島神社とゆかりがある大願寺には龍神が祀られています。
厳島龍神に祀られている龍神は、厳島神社の主祭神「市杵島姫神」のお使いである龍神になります。
厳島龍神の場所は厳島神社の廻廊出口の右手。
厳島神社の廻廊を通らない場合は、宮島のフェリーを降りたら、海沿いの道を右側に進むと約15分で到着します。
弥山に鎮座する奥社「御山神社」
宮島の霊山 弥山(みせん)には、厳島神社の奥社「御山神社」が鎮座。
御祭神は、厳島神社と同じ宗像三女神です。
御山神社に参拝するのには、麓から山を登る方法もありますが、宮島ロープウェイを利用するのが便利。
ただし、ロープウェイを降りてからの道のりも楽なものではないので、それなりの体力と時間が必要です。
私も参拝しようと思いましたが、体調があまり良くない日に弥山に行ったため、御山神社の少し手前の弥山本堂でめまいが酷くなって引き返すことに。
御山神社まであと10分くらいだったのですが、帰りの時間と体調を考慮した結果、御山神社の参拝は次回に持ち越すことにしました。
次に参拝するのが今から楽しみです。
厳島神社と大鳥居の画像集
大鳥居は潮の干満と時間によって、さまざまな表情を見せてくれます。
上の画像は干潮時の大鳥居。大鳥居の真下まで歩いていくことができます。
こちらは同じ干潮ですが、夕暮れ時の大鳥居。
少しずつ潮が満ちてきて、大鳥居まで歩いていくのが難しくなりました。
島が満ちると、船に乗って大鳥居をくぐることができます。
歩いて大鳥居をくぐるのとは、また違った雰囲気を味わえることから、観光客に人気のアクティビティとなっています。
こちらは、本殿の外側から撮影した大鳥居。
どこから見ても美しいと思います。
厳島神社の拝殿。
左右対称となっている造りと、朱色と白のコントラストがとても美しい建物です。
建物の隅々を見ていると、ハート型に見える「猪目(いのめ)」があちこちに。
トランプなどに使われるハートと猪目は無関係ですが、ハートに見える猪目はやっぱり可愛い。
じっくりと探すと、あちこちにハートが見つかりますよ。
こちらは、重要文化財の反橋(そりばし)。
天皇が派遣した勅使が、拝観の際に渡ったとされる橋で、別名で「勅使橋」とも呼ばれています。
早朝の廻廊。
早朝参拝した日は、あいにくの干潮でしたが、ゆっくりと参拝できて充実した時間になりました。
今回は宮島を満喫するために「ホテル宮島別荘」と「宮島潮湯温泉 錦水館」に2泊して宮島を満喫しました。
なお、宮島別荘と宮島潮湯温泉 錦水館に宿泊した感想は、メインサイト(旅行サイト)で紹介しているので、興味がある方は下のリンクからご覧ください。
廻廊と大鳥居の改修工事の期間
厳島神社の大鳥居は2019年6月17日から「令和の大改修」工事が始まりました。
改修工事が終わる時期は未定で、2020年3月9日現在も終了予定が発表されていません。
なお、2020年1月20日から始まった東廻廊の修復工事は、2020年7月31日に終了予定です。
まとめ
今回は、干潮の時間帯に早朝参拝し、御朱印をいただきたいのと満潮の時間に参拝をしたいため、昼間の満潮の時間帯に2回参拝しました。
昼間は騒々しい方もいて、落ち着いて参拝できませんでしたが、早朝の厳島神社は張り詰めた空気が漂い、昼間とはまったく違う雰囲気の中で参拝することができます。
本殿だけではなく、豊国神社や摂社、また厳島神社と関係が深い大聖院、奥宮がある弥山などをまわると1日では周りきれません。
ぜひ、宮島に宿泊して早朝参拝や、摂社・末社・奥宮・大聖院なども参拝してみてくださいね。
※このページの内容は、参拝時および執筆時のものです。現在は状況が異なっている場合もあります。
※この記事は、以前メインサイト(旅行サイト)に掲載していたものを、一部加筆修正して当サイトに再掲載したものです。